2019年05月15日 読了
都内でカウンセラーとして働く美谷千尋。図書館の一角を借りて、ボランティアでカウンセリングをしていた。
そこへ、自殺志願の女子高生がやって来る。
その相談が、かつて千尋がカウンセラーを目指した頃に出会った、ヒロアキを思い出させる。
今までと違ったものを、という作者の言葉通り、雰囲気はだいぶん違う。
これからどうなるのかとどんどん読み進められるが、最後になって混乱する。
それがすんなりと納得できずに終わるため、消化不良でモヤモヤしたままだ。
読者に判断を任せるというより、どうにでもなれといった雰囲気を感じた。
ここまで人物をしっかり固定してきたのに、「夢オチ」と似た感じで唐突に終わる。
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