2013年03月05日 読了
今にも倒れそうなおんぼろ長屋に住む、貧乏人たちの日常。
大店をだまし取られた兄妹、身長差のありすぎる駕籠かき、下手と評判のあんま。
長屋に住む、何かと気になる人たちがちょっと困ったことになった時、日がな一日飲んだくれている浪人が知恵と力を貸す。
近頃急に江戸ものの小説が増えた気がしていたら、その通りのようで。
これもありふれた貧乏話だけど、強面の浪人がとても味な役で面白かった。
落ちぶれても武士の赤目勘兵衛の粋な立ち回りが、ほっこりとする良い読後感を残す。
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