2013年11月02日 読了
小野派一刀流の「青鬼」真木倩一郎。
道場で剣術を教えている浪人だが、ひょんなことから拉致に遭いそうなった女性を助けたことから岡っ引の総元締めと縁を持つ。
武家の倩一郎が大小を捨てて「たき川」へ婿入りするきっかけとなった一件。
剣の腕は師範代、見目もよく、穏やかな語り口の倩一郎はとにかくかっこいい。
さらに武士であることもあっさりと捨てて商人になるところも。
ただ、お葉とのやりとりはそれほど魅力的ではなく、むしろあまりいい女とは思えなかったのが残念。
先に読んだ次作の「初めての梅」でのお葉なら納得いくのだが、結婚に至るほど心を動かされたという部分が少ない。
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