花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ


2018年05月25日 読了
 ある日届いた小包に、半世紀前の記憶がよみがえる。
それは旧友が書いた短い小説だった。
それを活版印刷で自費出版しようと思い立った草は、印刷会社を訪ねる。

 行った先の印刷会社で漏れ聞いた情報漏洩の噂が身近なところまで飛び火してヤキモキさしたり、近所の印刷屋では、自殺したという女性の行動に疑問をもったりと、お草さんは忙しい。
でも、ふとした日々の行動や思いがじんわりと沁みて、その間に考えがまとまるような間がいつも心地よい。

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