2013年03月12日 読了
ひっそりと佇む百姓屋に、幽霊が出るという噂が左門のところに入ってくる。
そこは人死にが続き、持ち主が変わっても次々と死体が転がるので幽霊屋敷と評判だった。
いつものように様子を見に行った左門は、「あれは本物だ。近づかないほうがいい」と言って興味を亡くしたようだったが。
幽霊屋敷を買おうとする者たちに、一晩泊まって噂は本当かどうか確かめてほしいと依頼されてしまう鉄之助と甚十郎。
いつもなら生き生きと顔を突っ込む左門がいないせいで、とんだ災難に見舞われるのだが、左門は本当はいろいろと気付いたらしい。
人物の関係図がややこしいのでたびたび戻りながら読むことになったが、却って疑問や時間のずれなどを考えることができて楽しく読めた。
左門は頼もしく、甚十郎は成長が楽しみ。
|