2009年09月19日 読了
第52回江戸川乱歩賞受賞作
不可思議な死をとげた兄。事故と結論付けられたその死に納得がいかず、兄の痕跡を辿るために東京へ出る。
同じ頃、予備校で先生をしている鍍金(めっき)のところへやってきた東京大火事の話。
この二つの話が交互に語られ、やがて川の流れのように一つになる。
坂のある土地の位置関係が要になっている話だけに、東京の地理を知らない私にはかなりわかりにくかった。
そのためか、謎解きのあたりになってやっとおもしろくなってきた感じ。
探偵モノという分類になっていることに不満。
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