邪悪(下)


 キャリーの予想通りの行動をしているのではないかと、すべてのことに不安を感じるケイ。
ハリウッド女優の娘と、ルーシーやジャネットが知り合いだったかもしれないと思い、ルーシーの唯一安心できる場所までもFBIに暴かれ、そのFBIの行動はきっとベントンも知っていたはずと、疑心暗鬼が膨れ上がる。
そして、最初に出向いた現場で聞いた大きな音の正体を突き止めるため、結局は最初の場所に戻ることになる。

 今回もケイの気分は振り回されるばかり。
そしてベントンに裏切られた気分になり、誰も信じられないと感じ、口喧嘩をしかける。
ここのところ、事件そのものはあまり印象に残らなくて、ケイの精神的な浮き沈みがメインになっているよう。
最後は何事もなかったかのような団らんで終わるのも同じ。
ただ、今回は衝撃的な虐待に出くわした。しかし肝心のキャリーは姿を見せずじまいなので、直接対決は持ち越しか。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。