バカラとばくで借金を負ったバニーは、憧れの友人・ラッフルズに助けを乞う。
するとラッフルズは、ちょうどやりたい仕事があったので一緒にやるかと誘ってきた。
しかしその仕事は、泥棒だった。
その仕事がうまくいき、借金を返せたバニーは、頭が良くてスポーツもできるラッフルズにどこまでもついていく決心をする。
ローレンス・ブロックの「泥棒バーニイ」シリーズが面白かったので、バーニィの飼い猫の名前にもなっていた泥棒の話を読んでみたかった。
「アルセーヌ・ルパン」より9年も早く誕生し、有名で人気者らしいが、1作目ではさほど魅力を感じることはできなかった。
確かに泥棒としての腕はあり、頭脳もきれる。大胆で行動力もあるが、相棒であるバニーの扱いがひどいと感じてしまう。
でもそういえばホームズでもワトソンを友人というより都合の良い使い走りのような扱いだったから、この時代はこれが受けていたのかもしれない。
気に食わない金持ちと魅力的な宝があれば仕事にかかるラッフルズ。
彼の考えや手口、行動とその理由がもう少し詳しく書かれていればいいのになぁと思った。
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