太古の血脈


2011年07月10日 読了
 歴史研究家だった祖父が残した皮の手帳。
そこには、不思議な暗号とも思えるものが綴られてあった。

 怪しげな研究者だと思っていた祖父の残した手帳に導かれるように、勝一はある一族と出会う。
 それは古の楽園に住んでいた人たち。

 だんだん話が大きくなってゆき、振り回される。
突拍子もない話だけど、歴史や宗教を突き詰めた末に辿りつく、新しい世界の物語。

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エコイック・メモリ


2011年07月09日 読了
 動画サイトに投稿された殺人映像。
窒息、撲殺、首つり。
殺害方法を変えた動画が次々とUPされる。
これは本物の殺人なのか。

 クロハが追う。

 前作と同じように、常に緊張感がある。

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ブック・ジャングル


2011年07月04日 読了
 深夜に忍びこんだ閉館になった図書館。
そこには殺意があった。

 タイトルだけで十分興味をそそる。
閉館後の図書館で自分に向かってくる殺意と戦うという設定も。

 少し稚拙ながらも、じりじりと迫ってくる敵に知恵と工夫で対峙する様は想像していて面白い。
 一夜の冒険に図書館はうってつけ。

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ゆんでめて


2011年07月03日 読了
 シリーズ9作目。
今回はちょっと構成変わっていておもしろかった。
 続いてゆく人生と分かれ目。

 どんなに考えて出した結論でも、ふと思いついたことでも、
数年後には生涯忘れられない後悔として残るかもしれない。
巻き戻される数年は、二つ目の人生を観てきた感じで、とても切ない。

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いまなんつった?


2011年06月30日 読了
 エッセイは久しぶり。
タイトルに惹かれて手に取った。

 クドカンがふと気になったセリフ達を集めた本。
芝居やドラマの中のセリフもあるし、子供の発したセリフもある。

 ポジティブなセリフばかりを集めてあるので、読後感はとても良い。

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わくらば日記


2011年06月28日 読了
 昭和、貧しいながらも幸せに暮らしていた母さまと姉さまと私。
美しく病弱な姉さまが、ビデオのように“見る”景色には、いいことも悪いこともあった。

 若くして亡くなってしまった姉さまの記憶を辿る、私の回顧録。

 穏やかに丁寧に、呟くように語られる姉さまの話は、切ない。
ぽつりと涙をこぼす姉さまの姿が目に浮かぶ。

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バチカン奇跡調査官 Truth2 サタンの裁き


2011年06月27日 読了
 バチカンへ持ち込まれる『奇跡』を調査する二人。
今度は『腐敗しない死体』。

 科学的な面は平賀が、古書を紐解きその暗号を解くのはロベルトが、それぞれ受け持つ。

 キリスト教徒でも何でもないけど、すっと入りこめる。
今回は黒魔術なんかも出てきて少し重苦しい空気があった。
それでも二人は頼もしい活躍を見せた。

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バチカン奇跡調査官(truth 2) サタンの裁き [ 藤木稟 ]
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新世界


2011年06月25日 読了
 第二次世界大戦が終わった夜に行われたパーティ。
祝砲の代わりに爆弾を爆発させた。

 作者が「翻訳」という通り、いくつもの本を再構築し、核の父と言われたオッペンハイマーと、彼と共にいた研究者達の姿を描く。
 隔離された研究所で起こった出来事。狂っているのは誰?

 やはり探偵役がいるため、理解しやすい。
今、核の話。

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真夜中の運動会


2011年06月23日 読了
 普通の高校生である布施靖の家は、両親とおじいちゃんの4人暮らし。
 ある日、おじいちゃんがボケ始めたことから家の中が狂った。

 父親はリストラされ、母親は介護ストレスから外に癒しを求め、靖は年上の女性から誘惑されたあげく脅迫され、大好きな彼女は過去を隠したまま1年以上キスどまり。

 なんだかもうすべての話が古い。興味を引く出来事もなく、気持ちのいい解決もない。
 暗く重い空気を纏うのはいつものことだが、余韻もない。
生きていたのは最後の父親くらい。

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先生の隠しごと―僕僕先生


2011年06月21日 読了
 旅をする僕僕たちの前に、美しい王が現れる。理想の国を築いたと言うその王は、僕僕を妻にと望む。
 僕僕と王弁の距離が初めて遠くなり、道を違えることになるかもしれない出来事。

 仙人には長い過去がある。
その思い出を知る者はほとんどいない。

 初めて僕僕が思い出に引きずられる。
仙人でさえも足を止める過去と、最後まで王に振り回された一行。

 今までと違った余韻が残る。

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