2013年07月05日 読了
自衛隊3部作の一つ。
世界が塩にまみれ、人間も塩となって崩れ落ちる。塩害が着々と広まる東京で、生き残った男と少女。
単行本では読んでいたけど、こちらが元の受賞作品で、しかも少し設定が違っていると聞いて読んでみた。
こちらはラノベのせいか、やたら甘い。
しかも、ところどころに入っている絵がだいなしにしている。
第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作。
|
読書と手芸の記録
2013年07月05日 読了
自衛隊3部作の一つ。
世界が塩にまみれ、人間も塩となって崩れ落ちる。塩害が着々と広まる東京で、生き残った男と少女。
単行本では読んでいたけど、こちらが元の受賞作品で、しかも少し設定が違っていると聞いて読んでみた。
こちらはラノベのせいか、やたら甘い。
しかも、ところどころに入っている絵がだいなしにしている。
第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作。
|
2013年07月02日 読了
平安時代。姉が12人もいる平凡な貴族の宗孝。
ある日仲間たちと肝試しをしていたら、変人とウワサされる中将と出会う。
怪異が好きで、鬼が出たと聞けばどこにでも足を運ぶ中将に見込まれ(?)、あちこち連れまわされる宗孝。
でもそれらはすべて人間の仕業とわかりがっかりする中将だが、宗孝は心穏やかではない。
平安の世で起こる優美で甘やかな物語。
読みやすく、怪異が起こってもホラー要素はないし、晴れ晴れとした気持ちで終われた。
|
2013年06月26日 読了
ちんぴらとやりあって怪我をした<俺>が入院した病院で、若いころ一緒に暮らした年上の女性と再開した。
懐かしさで胸がいっぱいの<俺>に彼女は、1通の封書を託す。
前作からだいぶん時が流れ、<俺>は45歳になっている。
急に進んだ時間に驚いたが、気性は相変わらず。
今回は藪をつつき過ぎて怪我をしたといった感じで、わけがわからないままあらゆる知人に助けを求める羽目になっている。
|
2013年06月25日 読了
みんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが殺された。
そして、若いころにつきあっていた代議士によって消されたんじゃないかというウワサが流れる。
一向に犯人を捕まえられない警察にいらいらした<俺>は、調査に乗り出す。
周りがみんな口を閉ざす中、1人で探る探偵には様々な「警告」がもたらされる。
主人公もストーリーも、どんどん成長してどんどんおもしろくなっている。
|
2013年06月20日 読了
調査員の桜庭のところに、キャッチをしていた女を探してほしいと依頼が入る。
腐れ縁の逃がし屋、幼馴染のヤクザといった風変わりな人脈を持つ桜庭が、人探しの末巻き込まれる騒動。
前作をずっと探していたけど見つからないので、諦めて読み始めた。
でも少しも問題はなかった。
ハードボイルド探偵。
さらりと読める。
|
2013年06月18日 読了
久しぶりの短編集。
僕僕たちが旅をしている途中の、ある日の出来事を描く。
雨宿りの合間に遊ぶ双六や、海で術にかかって閉じ込められたこと、仲間の繁殖期。
僕僕の友人たちの話もあって、なにげない毎日の様子がわかる。
大変な面倒事も、命の危険も、大事な問題も、僕僕との別れの予感もない、穏やかな毎日。
最後は少し運命めいた話でしんみりしたけど、変わらない僕僕に安心する。
|
2013年06月16日 読了
不慮の事故でパイロット資格を失った1人の航空自衛官が次に赴任した先は、防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。
さらに、やりすぎた取材の失敗で記者から異動させられたテレビ局のディレクター。
共に夢を打ち砕かれた者同士が、次の仕事に向ける夢とは。
面白いような、中途半端なような。。。
3.11の地震の話はあえて追加されたものだけど、やっぱり何かを発信している者としては書きたくなる素材なんだろう。
でも受け取るほうは「またこの話か」となる。
ドラマのほうがおもしろい。
|
2013年06月15日 読了
東京のとある小ランクルームで、人相も死亡推定時刻の推測すら難しいほどの女性の腐乱死体が発見された。
殺害現場がそこではないらしいこと、周辺からはサギソウの種が落ちていたこと。
少ないうえに不可思議な発見ばかりなところから、また法医昆虫学者の赤堀が「虫のしらせ」を聞く。
思いもかけない所から広がる発想と発見がおもしろい。
犯罪にありがちな動機だし、刑事ものならあたりまえな結末だけど、きっかけはすべて「虫」によってもたらされる。
相当気持ちの悪い場面もあるけど、そんな見方もあるのかと驚くことのほうが多い。
|
2013年06月12日 読了
ノラだった僕は、サトルに拾われて「サトルの猫」になった。
昔飼ってた猫にそっくりな柄で尻尾が7の字に曲がっていたから、名前は「ナナ」。
猫が主な主人公として、飼い主のサトルと旅をした、切ない話。
わりと好評価をしている人が多かったけど、私はなんだか違和感が大きかった。
猫なのに、まるでヒトが猫の姿をしているようなナナの描写に。
それを意図して書いたんだろうけど。
あらゆる不幸と苦悩をサトルと周りの人間に与えているところも不自然すぎる。
そしてそれ以外の人間が冷たすぎる。
善と悪をはっきり分けてあり、子供向けのキャラクターばかり。
|
2013年06月09日 読了
いつものバーで飲んでいた<俺>。
偶然居合わせた男のいざこざを聞いてしまい、結婚詐欺にまつわる依頼を受けてしまう。
その他いくつかの短編集となっていて、今までよりもしっかりした話になっていた。
ハードボイルドらしい闇もあり、とにかく暴力を入れようという部分がなくなったからか、流れも良くて読みやすかった。
|