2011年07月17日 読了
ある日、児童30人がまるでハーメルンの笛吹きのごとく連れ去られた。そして2日後、墓場で奇麗に並べられた死体として発見される。
花街に住む盲目の元検事が見事な探偵となっている。
意地悪で口が悪く、人を指に巻く性格も、その美貌を持って帳消しにされるほどで、すべての言動が美しい余韻となる。
周囲で動く素朴な若者と頑固で粗野なベテランという定石の組み合わせも、物語をわかりやすくしてくれている。
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読書と手芸の記録
2011年07月17日 読了
ある日、児童30人がまるでハーメルンの笛吹きのごとく連れ去られた。そして2日後、墓場で奇麗に並べられた死体として発見される。
花街に住む盲目の元検事が見事な探偵となっている。
意地悪で口が悪く、人を指に巻く性格も、その美貌を持って帳消しにされるほどで、すべての言動が美しい余韻となる。
周囲で動く素朴な若者と頑固で粗野なベテランという定石の組み合わせも、物語をわかりやすくしてくれている。
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2011年07月14日 読了
弁護士免許を持つ医師・湯川。
友人の弁護士が営む法律事務所でイソ弁をしている。
淡々と進む話は他人事のよう。
人が死んだり理不尽なことがあったりしても、ペースを乱さず解決していく湯川は医者でも弁護士でもなく探偵。
短編なので読みやすい。
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2011年07月12日 読了
ギリシャの神々、歴史、伝説を独自に解釈して集めた短編集。
聞いたことのある話も多くあり、ちょっとした隙間に読める。
神話への興味が大きくなる。
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2011年07月10日 読了
歴史研究家だった祖父が残した皮の手帳。
そこには、不思議な暗号とも思えるものが綴られてあった。
怪しげな研究者だと思っていた祖父の残した手帳に導かれるように、勝一はある一族と出会う。
それは古の楽園に住んでいた人たち。
だんだん話が大きくなってゆき、振り回される。
突拍子もない話だけど、歴史や宗教を突き詰めた末に辿りつく、新しい世界の物語。
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2011年07月09日 読了
動画サイトに投稿された殺人映像。
窒息、撲殺、首つり。
殺害方法を変えた動画が次々とUPされる。
これは本物の殺人なのか。
クロハが追う。
前作と同じように、常に緊張感がある。
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2011年07月04日 読了
深夜に忍びこんだ閉館になった図書館。
そこには殺意があった。
タイトルだけで十分興味をそそる。
閉館後の図書館で自分に向かってくる殺意と戦うという設定も。
少し稚拙ながらも、じりじりと迫ってくる敵に知恵と工夫で対峙する様は想像していて面白い。
一夜の冒険に図書館はうってつけ。
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2011年07月03日 読了
シリーズ9作目。
今回はちょっと構成変わっていておもしろかった。
続いてゆく人生と分かれ目。
どんなに考えて出した結論でも、ふと思いついたことでも、
数年後には生涯忘れられない後悔として残るかもしれない。
巻き戻される数年は、二つ目の人生を観てきた感じで、とても切ない。
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2011年06月30日 読了
エッセイは久しぶり。
タイトルに惹かれて手に取った。
クドカンがふと気になったセリフ達を集めた本。
芝居やドラマの中のセリフもあるし、子供の発したセリフもある。
ポジティブなセリフばかりを集めてあるので、読後感はとても良い。
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2011年06月28日 読了
昭和、貧しいながらも幸せに暮らしていた母さまと姉さまと私。
美しく病弱な姉さまが、ビデオのように“見る”景色には、いいことも悪いこともあった。
若くして亡くなってしまった姉さまの記憶を辿る、私の回顧録。
穏やかに丁寧に、呟くように語られる姉さまの話は、切ない。
ぽつりと涙をこぼす姉さまの姿が目に浮かぶ。
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2011年06月27日 読了
バチカンへ持ち込まれる『奇跡』を調査する二人。
今度は『腐敗しない死体』。
科学的な面は平賀が、古書を紐解きその暗号を解くのはロベルトが、それぞれ受け持つ。
キリスト教徒でも何でもないけど、すっと入りこめる。
今回は黒魔術なんかも出てきて少し重苦しい空気があった。
それでも二人は頼もしい活躍を見せた。
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