2010年12月12日 読了
成田空港所で働く大航ツーリストの遠藤は、後輩の指導をしていた。
なかなか育たない後輩や、厄介事を持ち込む客、そして同僚からの批評に向かってひたすら走る遠藤。
前作に続いてただ空港の中だけで起こる人間模様。
慣れてきたせいか少し物足りない気もするが、昔「空港で働きたい」と言っていた知り合いを思い出した。
今頃どうしているだろうか。。。
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読書と編み物の記録
2010年12月12日 読了
成田空港所で働く大航ツーリストの遠藤は、後輩の指導をしていた。
なかなか育たない後輩や、厄介事を持ち込む客、そして同僚からの批評に向かってひたすら走る遠藤。
前作に続いてただ空港の中だけで起こる人間模様。
慣れてきたせいか少し物足りない気もするが、昔「空港で働きたい」と言っていた知り合いを思い出した。
今頃どうしているだろうか。。。
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2010年12月11日 読了
女が求めるモノ。恋愛・性的ファンタジー。
密やかゆえに強烈に求める12人の女たちは、少しの揺らぎで崩れもするし、満たされもする。
体は満たされても淋しいまま、どろりと横たわる言葉にできない何かが引きずり出されてくる感覚。
短編でさらりと終わるため、女たちの力はまだ残されていると感じる。
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2010年12月09日 読了
法医学者が語る人の死に様。
殺人、事故、自殺といった、自然死ではない死に立ち会うことが多い法医学者が、思い出深い事件を語る。
死体の所見だけでなく、その事件の背景や人情といったところに観点を置いているので読みやすい。
主要都市以外にも、早く監察医制度が整ってほしいと願う。
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2010年12月05日 読了
七海学園に勤めて3年目の保育士・北沢春菜がその冬体験したのは。。。
学園の少年少女が通う高校の文化祭の日に起きた、校舎屋上からの転落事件。
前作と違い、一つの事件の周りに伏線の事件がまとわりついていて、混乱させる。時間軸や主人公までも。
最後は「やられた」と呟けるほど見事で、どこから騙されていたのかと何度も読み返すこととなる。
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2010年12月04日 読了
≪全ての雑誌は誰かのバイブル≫
聖書は世界最大のベストセラーである。その聖書を超える雑誌を創刊する。
大言壮語なプロジェクトのために、世にあふれる奇蹟を集め、その中からキリストになり得る人物を探しだし、その軌跡を出版する。
様々に集められたプロジェクトメンバーの一員である主人公は、文字通り命をかけた取材に走り回る。
この文体、前も出会った気がする。そう思って調べると「RANK」の人だった。
特殊な世界観はとても壮大で、品のない登場人物も同じくらい豪快。
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2010年11月30日 読了
あたし、大西葵13歳。中2。
この1年で、二人殺した。
なぜ今まで読んでなかったのか不思議でしょうがない。
それほど名の知れた作品。
でも私は元ネタと言われている『女には向かない職業』も読んでない。
さらに一番気になっていたのは『スパルタの狐』のクダリ。
それを見たいがためだけに今更だけど手に取った本だった。
内容はライトノベル並みに軽くて楽。やっぱり元ネタが読みたいなぁ。
でもって『スパルタの狐』の話ももっと知りたい。
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2010年11月28日 読了
千里は修行に出た。そして、そこの師である麻姑の元で弓を引く鍛錬をするうちに、気配もなく迷い込んできた少女をかくまうことになる。
その少女は時空の片割れ、空。
空翼と名乗る少女は片割れの時である時車の起こすイタズラによって歪められた地を見ていた。
千里がまた仲間と共に時空の歪みを正す旅に出る物語。
相変わらず挿絵の違和感がどうにも不愉快だが、前作よりわかりやすくなっている。
この世界のどこかで、僕僕と王弁も旅をしていそうな気がした。
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2010年11月26日 読了
「ジーン・ワルツ」の側面。
あちらで主人公だった産婦人科医・理恵の母親を主人公とした話。
同じように重く、暗い読後感が残る。
その雰囲気を唯一削るのが、若い妊婦のユミ。
代理母の問題はこれからもっと大きくなるだろう。
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2010年11月23日 読了
アライクリーニング店の息子・和也。彼の元にはなぜか、困った動物が集まる。犬や猫、ハトやスズメはもう当たり前、時にはイグアナやフェレットまで。。。
急に父が亡くなり、店を手伝うようになった彼の手に集まってくる衣類たちも、まるで意思があるように困った人たちの物ばかり。
『町の生物委員』というあだ名までついた和也だったけれど、さすがに人間の問題は大きすぎた。それを助けるのが親友の沢田。
ひきこもり探偵のシリーズと似た、ほっこりと泣ける話。いいセリフもシーンもたくさんあるから、ゆっくり読みたいのに止まらない。
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2010年11月21日 読了
第18回鮎川哲也賞受賞作。
児童養護施設「七海学園」で働く主人公・北沢春菜が、日常に起こる不思議を解き明かすミステリ。
実際は春菜ではなくて児童相談所の海王が解いていくのだが、謎はもちろん学園の児童がらみ。子供たちの心が暖かい。
言葉では伝えられなくても、大人と同じように感じている彼らは、どんな行動をおこすのか。
途中腑に落ちない話もあったけど、最後は妖精のような友人が惹き立って終わる。
好き嫌いが分かれるかもしれない。
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