2011年01月14日 読了
仙人イワナを釣った親友が、鉄砲水に飲み込まれた。
事故か。自殺か。
好きな女性をめぐって親友とかわした約束を、あの日二人は破ったのか。
真実を確かめるために自分も仙人イワナを追い始めた主人公。
同じように仙人イワナを追う男と共に神馳池に向かう。
確かめる勇気も持てないまま、勝手な嫉妬のせいで相手からも不信を買ってしまう。
こちらから見ると情けない限り。
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読書と手芸の記録
2011年01月14日 読了
仙人イワナを釣った親友が、鉄砲水に飲み込まれた。
事故か。自殺か。
好きな女性をめぐって親友とかわした約束を、あの日二人は破ったのか。
真実を確かめるために自分も仙人イワナを追い始めた主人公。
同じように仙人イワナを追う男と共に神馳池に向かう。
確かめる勇気も持てないまま、勝手な嫉妬のせいで相手からも不信を買ってしまう。
こちらから見ると情けない限り。
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2011年01月09日 読了
日本の映画界を支えてきた俳優、伝説の女優と言われたその妻、子供たち、その婚約者。
本当の家族が、家族を演じる。
発想が面白い。ドキュメンタリーのような劇。
自然なしぐさと会話だけれど、カメラがある間は全て演技である。
作者らしい穏やかさがジワリと哀しみを誘い、淡々として何事も起こらないのに飽きない。
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2011年01月08日 読了
19歳のオレと39歳のユリ。
ちゃんと向かい合っているのにどこかすれ違っているような恋。
映画化もされて、ずいぶん話題になったけれど、内容はあっさりと通り過ぎる。
確かに切ない話だけれど、これ程目を引くタイトルをつけたのはなぜだろう。
読書というより、友達の話を聞いているという感じで読める本。
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2011年01月03日 読了
15年に渡る長い熱意。
恋人を殺された男の長い日々は、何があろうと揺るがない。
15年前のわずかな期間に関わった者たち。
それらが時々視点を変え、名前を変え、混乱させながら導く。
人間関係がややこしくて、わかりにくい所もあるうえに終始暗いテンポで進むため、途中気が重くなる。
最後はやはりと思わせる結末のためなんとか胸のつかえがとれるといった感じ。
もう少し展望がある結末だとよかったなぁ。
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2010年12月27日 読了
一つの家族の、それぞれの世代が持つ、それぞれの悩み。
それらは長く心にあり、おいそれとは解決しない。
一人ひとりの視点から、一家族を何十年も眺めていった物語。
淡々と流れる時間が、重い事実を少しずつろ過していく。
おそらくそれほど不思議ではない家族の様子が描かれている。
近頃はこんな感じの、じわりと暗い時間が一筋流れる小説が増えたような気がする。
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2010年12月26日 読了
かつて地上げ屋を殺してしまったという過去を持つ珈琲屋の店主が、ひっそりと穏やかに淹れる「熱々のコーヒー」。
その店に集まってくる商店街の人々が、コーヒーを飲みながら語る。
暗くて重いけど、苦しくない。
熱々で特別な一杯のコーヒーがほしくなり、何もかもすべて打ち明けてしまいたくなる。
コーヒーと、最後に出てきた映画とが、個人的な思い出と重なってしばらくほっこりできたので、特別に五つ★。
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2010年12月23日 読了
「最後の封印」の続編。
傭兵のシド・アキヤマは得体のしれない依頼を受けた。
『死んだはずの4人の傭兵を殺せ』
最強の兵士とうたわれるシド・アキヤマは、かつて敵として戦った者たちと共に4人を追う。
設定や背景に浅さがあるのは初期作品だからか。
いまいちのめり込めない話だが、格闘技好きな作者らしい作品。
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2010年12月20日 読了
離れた場所で起こった3件の殺人事件。それをつなげるキーワードは「モモタロウ」と「五芒星」。
桃太郎に関係する事件に、岡山県警からSTへ捜査依頼が来た。
相変わらずの面々。でもこのところ、5人のメンバーがいるにもかかわらず、青山しか活躍していない。
前作よりはまとまっているけれど、ウンチクが飽きさせる。
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2010年12月19日 読了
STシリーズ。沖縄出張編。
伊豆大島と奄美大島でダイビング中の死亡事故が発生した。
どちらも源為朝伝承の残る土地だったため、ワイドショーがはやし立てた。
伝記好きの作者。近頃は伝記をネタにした作品が多い。
しかしこれはSTの個性がほとんど生きてなかった。
伝記に興味が沸くような描かれ方になってないし、ST5人のうち印象に乗ったのは青山と翠だけ。他のメンバーはほぼ出番もない。
コメントも浮かんでこない。
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2010年12月18日 読了
なかなか次の派遣先が決まらない怜奈。
アパートの更新料が払えないかもしれないくらいお金がなくなった。ある日、同級生の姉に誘われキャバ嬢になることにした。
根暗でネガティブ思考、目立たなくて自分を好きになれない怜奈が、つなぎのはずだったキャバクラの仕事に次第に誇りを持っていく。
思考の流れに多少違和感を持つところもあるが、素直に生きているという様子がよくわかる。
それでも店長に対する気持ちを描いた部分は全体を台無しにしていた。
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