2011年03月03日 読了
心臓外科専門の病院を作る。
そのために選ばれた医師はとんでもない人だった。
これはいわゆる「繋ぎ」か。
ブラックペアンからチームバチスタへと続く繋ぎ。
およそモラルという単語からは程遠いと思われる天城の言動が、周りを巻き込み口をはさむ暇もない。
そのスピーディさが売り。
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読書と手芸の記録
2011年03月03日 読了
心臓外科専門の病院を作る。
そのために選ばれた医師はとんでもない人だった。
これはいわゆる「繋ぎ」か。
ブラックペアンからチームバチスタへと続く繋ぎ。
およそモラルという単語からは程遠いと思われる天城の言動が、周りを巻き込み口をはさむ暇もない。
そのスピーディさが売り。
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2011年02月26日 読了
黒川鈴木。どちらも名字みたいな珍名の彼は警察官。
無能な部下・白木とのやりとりに力が抜ける。
時々現れる黒川の妻の存在感が強烈で、その毒もだんだん強くなってくるのが心地よくさえある。
妻の毒気と黒川の情けなさがかわいい。
しかし、最初の頃でてきたゲームの話はフェードアウトしてしまい、最初の印象付けは全く意味がなかったのが残念。
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2011年02月25日 読了
花嫁が協会からさらわれる事件が連続して発生。
おとりになったレミもあっさりさらわれ、レイトンとルークはレミの奪還に向かう。
人気ゲームソフトのオリジナルノベライズ。
柳原慧は好きな作家のひとりなので思わず手にとってしまったが、謎はさほどでもない。
ファンタジーとして良い終り方だけど、子供向けだったかな。
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2011年02月20日 読了
15年前に自殺として処理された女性教師の転落死は、殺しだ。
タレこみにより、残り1日の時効を前に捜査本部がたつ。
容疑者は当時教え子だった男子生徒3人。
現在の取り調べと、15年前の3人の行動がパラレルで進行し、目が離せなくなる。
どれほど昔の事であっても、辛いことはそう簡単には薄れない。
殺人の時効がなくなったこれからは、こんな小説も生まれてこなくなってしまうのか。
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2011年02月13日 読了
父を死に追いやったテレビ局のプロデューサー仁科に、復讐を誓った唯。
仁科と同じ職業に就き、わざわざ仁科に師事してその機会を待っていた。
そして、ついにその時とばかりに大ベストセラー小説をドラマ化する話を持ち込む。
最初から復讐のための布石が次々と置かれ、詐欺まがいの強引さで仁科に向かう。
ものすごいパワーだけど、そのどれもが負の力ゆえにこちらの力を奪っていく。
読後感も暗い。
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2011年02月12日 読了
明治になって20年もたったころ、江戸のご時世なら「若様」と呼ばれる立場であった武士家の若君たちが、暮らしの安定を狙って入った警察学校で起こる出来事を描く。
「アイスクリン強し」の少し前の出来事である。
たった2カ月の警察学校生活を、無事に乗り切ろうと思っていたはずなのに、初日から諍いを起こす。
この時代ならではの対抗意識を、若者らしい受け取り方と行動力で清々しく描いている。
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2011年02月11日 読了
母が家出した。
突然弟(5歳)と二人暮らしになった私(17歳)は、少しも困らなかった。
恋多き女の母に、彼氏ができたのだろう。
親が家出したのに妙に冷静で、それなのに子猫が捨てられているのにはどうしようもなく怒りを感じる。
だから、母を探すことなどしないけど、猫たちを助けたいと思って無謀な策を弄する。
傍から見ればおかしいかもしれないけれど、自分にとってはとても筋の通った感情の動きだから、やるしかない。
10代の時の行動する意味って、こんなんだったかなぁって思い返す。
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2011年02月08日 読了
愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。
映画のコマーシャルで流れた印象的なセリフ。
学校のHRで言うには似つかわしくないセリフが独白形式で語られる。
さらに事件に関係する人たちまでも。
とにかく「すごい」と思った。
うすら寒い空気がぬぐえないまま次々と衝撃を受け、少々手荒だけどアリかもしれないと思ってしまうほど狂わされる。
同じ事件を描いているはずなのに、立場が移り変わるごとに少しづつ話が進んでいくので飽きも来ない。
いろんな立場のいい分をあれほど描けるなんて、脱帽するよりない。
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2011年02月06日 読了
ある町の交番には、変わり者のおまわりさんがいる。
地域住民の事を妙に知っている彼女のいる交番に、今夜も人々が集う。
変わり者だけどすごい。
民事不介入なはずの警察だけど、おまわりさんなら相談できる。
身近で頼りにしてもいい人がいるってとても力強い。
静かな夜に読む短編集。
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2011年02月05日 読了
刑務所から戻ってきたばかりの井堀は、でかい泥棒の仕事にまきこまれる。やくざに弱みを握られた刑事の山岡や、ストーカーなどが入り混じってこじれ、ドカンとはじける結末。
主人公の性格の単純さが、ややこしい問題を軽く見せている。
でも本人が楽観的な分、こちらが心配する羽目になる感じで、読むうちに疲れてきた。
この人の他の作品とは少し違ったイメージ。
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