2013年12月24日 読了
沖縄・八重山諸島。島ごとに神がいて、年に一度集い、それぞれの島の出来事を話し合う。同窓会のよう。
島の特徴的な風習が何よりも優先され、若者はそれに振り回されているように見えるが、すべては神の手のひらの上。
南国が好きではないゆえか、さほど魅力を感じなかった。
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読書と手芸の記録
2013年12月24日 読了
沖縄・八重山諸島。島ごとに神がいて、年に一度集い、それぞれの島の出来事を話し合う。同窓会のよう。
島の特徴的な風習が何よりも優先され、若者はそれに振り回されているように見えるが、すべては神の手のひらの上。
南国が好きではないゆえか、さほど魅力を感じなかった。
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2013年12月21日 読了
都会での様々なことに疲れ、昔少しだけ暮らした小さな商店街に越してきた明里。
そこで見つけた不思議な看板に、なぜか惹かれる。
不思議な響きのタイトルに惹かれたが、ふんわりとしたライトノベルらしい話。
穏やかでお人好しな近所さん、屈託なく世話焼きな少年、訪ねてくる人たち。
特に伏線もないから辻褄を合わせる必要もない。
そのせいか印象に残ることもあまりない。
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2013年12月03日 読了
右の乳癌の手術をするはずが、左を切ってしまった。
仕方なく、予定通り右も切り取り、左にも癌があったということにしたが。
単純な左右取り違えミスのせいで両方の乳房を失った女性のもとに、告発文が届く。
しかしどうやらこれはただのミスだけではなく、院内の人事をめぐる罠でもあった。
巧妙に仕組まれた罠というわりには、どうも安っぽい。
複数の医療関係者が不審に思い、検証もできるような部分で全く対処されてないのは「巧妙」とは言えない。
調べればすぐにわかるDNAの違いを考えもせず軽はずみに仕掛けるうえ、そこを都合よく避ける流れにがっかり。
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2013年11月30日 読了
遠足で女子高生30人が乗ったバスが突然行方不明となる。
ある小説家が書いたものを自分のものとしてを発表しようとしていた編集者が殺された。
おかしな事件が続き、それを調べようとした人もだんだん消されていく。
ブラックユーモア、サイコホラー。
少しづつ暴かれていくものの、ぎりぎりでかわされ逃げられる。
そして追う人が様々に入れ替わっていく。
解決しないところがまたうすら寒い後味を残す。
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2013年11月14日 読了
扇野藩の重臣、有川家の長女・伊也は、女だてらに弓を引く。
弓矢小町と謳われる伊也は、藩内のもう一人の弓の使い手である樋口清四郎と出会い、惹かれあう。
だが清四郎は妹の許嫁となってしまった。
二人の思いとは別に、藩の政の謀に伊也と清四郎を利用しようという者がおり、二人は家の名と共にそれに巻き込まれていく。
最後は八方丸く収まるのだが、流れはとても分かりやすい。そのうえ特定の人物の目線でもなく淡々と進むので感情移入もしにくい。
ただどこかの歴史書を眺めているよう。
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2013年10月21日 読了
平安京は疫病のために日々次々と死人が出、処理が追いつかないほどであった。
その病は身分を問わず広まったため、政を行う面々も半数となっていた。
欠員の補充に仮に任命された内大臣の伊周はぼんくらで、そのうえ筑前の国に異国の海賊らしきものが侵攻して来たという知らせも入り、都は混乱する。
清明とそれを取り巻く者たちは人外のモノであった。
何年も生き、世の中を影から動かす。
本の厚さの割にはドロドロとしたことばかりで何も進まず、飽きが来る。
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2013年10月16日 読了
江戸が明治になり、煉瓦の建物がモダンな街並みを作っている頃。
掘立小屋のような派出所に勤務する巡査の二人のところに持ち込まれる問題は、おかしな妖がらみのものばかりだった。
「しゃばけシリーズ」とは見方が変わり、妖たちは畏れられるものとして描かれている。
人に化け、人と混じり合いながら暮らす妖たちの話。
でも、いまいち曖昧で世界観が定まっていない感じがして消化不良。
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2013年10月12日 読了
3か月前、主人公の岬は父さんと一緒にカンボジアへやってきた。
しかしそこで、大好きだった父が自分を売ろうとしていることに気付く。
逃げ出した岬はストリートチルドレンに拾われ、ゴミを拾って生きていた。
『叫びと祈り』から、ずっと新作を待ち望んでいた。
今度は日本人の少年がカンボジアでどう生きるかを描いているが、前作のような驚きや感動はなかった。
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2013年10月06日 読了
駕篭屋赤松の娘・お吉は、踊りの師匠のところで幼いころから踊りを習っている。
師匠の率いるお狂言師一座に加えてもらえることになったお吉に、災難がふりかかった時、公儀の隠密になるよう誘いがかかる。
顔に消えぬ傷を負った時から、女一人で生きていく決意をしたお吉に、もう一つの役目ができる。
隠密としての役はさほど活躍するわけではないけど、一介の町娘だからそんなものだろう。
役目を与え、見守る男たちの活躍もそれほどなく、なんだか中途半端だった。
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2013年09月30日 読了
小型ヘリコプターを背負って自由に飛んだり、人型ロボットが凍り付いた心を温めてくれたりといった、今のテクノロジーではまだちょっと足りないけどあながち夢じゃない、ちょっと見たいの少し違う世界。
ドラえもんの道具があふれた世界のようで色とりどりだが、短編でさっぱりとした後味。
物足りないわけじゃないけど、ちょっと想像の範囲内。
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