2013年02月22日 読了
警視庁捜査一課の葛城公彦。サラリーマンにしか見えないような頼りない見た目の葛城と、女子大生の円が鮮やかに事件を解決する。
しかし本当は、円のおばあちゃんである静が一番の探偵だった。
少しの情報と確実な現場の観察で、さらりと事件を解いてしまう静おばあちゃん。
安楽椅子探偵といったことろだが、最後は予想もしてなかった展開。
でも思えばこの作家は、それまでのすべてを台無しに壊してしまう結末が多い。
そのせいでほとんどはがっかりする。
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読書と編み物の記録
2013年02月22日 読了
警視庁捜査一課の葛城公彦。サラリーマンにしか見えないような頼りない見た目の葛城と、女子大生の円が鮮やかに事件を解決する。
しかし本当は、円のおばあちゃんである静が一番の探偵だった。
少しの情報と確実な現場の観察で、さらりと事件を解いてしまう静おばあちゃん。
安楽椅子探偵といったことろだが、最後は予想もしてなかった展開。
でも思えばこの作家は、それまでのすべてを台無しに壊してしまう結末が多い。
そのせいでほとんどはがっかりする。
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2013年02月08日 読了
小蔵屋のお草さん、3作目。
小蔵屋で売っている珈琲豆を仕入れているミトモ珈琲商会が代替わりをすることになり、仕入れに不安を感じたお草さんは、社長に相談に行く。
さらにお草さんの住む町で、産地偽装の疑いのあるスーパーを取材する萩尾と関わる。萩尾の民俗学の師匠である勅使河原先生と、その娘の美容師・ミナホとも言葉を交わすうち、解決できない過去を知り、やりきれないお草さんは若い人たちの心を少しでも軽くしようと立ち回るが。
お草さんの言葉や行動には、今まで通りの思いやりと戒めがあるが、お草さんが気付いたり考えたりしていることに関しては、いまいち納得できないくらいとっぴょうしもなく進む。根拠やきっかけをもう少し丁寧に書いてあれば、きっとお草さんの思いは通じたのに、と思う場面も多くて、残念だった。
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2013年01月30日 読了
江戸川乱歩賞の第一号。
ヤセでノッポの植物学者・雄太郎と、太めでチビの音大生・悦子が、間借りをしているところの近くで事件が起こり、警察よりも早く犯人にたどり着く。
推理は大抵兄のほうで、妹はちょこまかと口出しをする。
高感度No.1の探偵と言われているが、やたら長い作品で、かといって削れるような部分もなく、不思議な存在感を持つ。
手掛かりはすべて作中に出すという、「後だし」がないせいか、すっきり読めた。
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2013年01月01日 読了
同じ中学を受験させる4組の親子が、勉強合宿をしていた。
仕事のため遅れてやってきた俊介。
そこで、覗きにやってきた俊介の愛人が殺されてしまう。
子供たちの将来と、自分たちの立場を守るため、4組の家族は全員で隠蔽工作をする。
ただの仲良しとはいいがたい様子の家族におかしな雰囲気を感じながらも、俊介は従ってゆく。
子供の発想と親の知恵で隠された殺人は、最後にはっとさせる結末を持つ。
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2012年12月21日 読了
少しの設定しかないところから、いろんな物語に広がる。
その7行から、演劇と小説が生まれ、さらに演劇からもまた物語が生まれたという、変わったお話。
物や場所から、そこに残された人の感情が感じられるという不思議な力を持つ主人公・真也。
ある日、同僚の父が帰国すると言うので付き合うことになってしまった真也は、父親から強いものを見た。
独特の文章は、少し感情的になりすぎる。
人の言動をむやみに大げさにしてしまうため、登場人物の感情の起伏が激しく、読むととても疲れる。
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2012年12月20日 読了
夏休み。1人旅をしようと準備を進めたはずが、直前で旅行会社がトンずらして行けなくなった。その詐欺で金がなくなった主人公の智は、地元に戻り、中学の同級生らとひと夏を過ごす。
久しぶりに合う仲間たちと、次々に起こるやっかいな事。
詐欺の話が進むかと思うところっと関係ない恋に落ち、メンドウな仲間達と楽しく過ごすかと思ったらそうでもない。。。
なんだかうるさいだけでまとまらない話だった。
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2012年12月11日 読了
革の修復をしている透子の店の向かい、川を挟んだマンションに、10年前に別れた元婚約者が引っ越してきた。
静かにつましく生きてきた透子の心に、冷たい傷が生まれる。
辛い事件の関係者として、じっと耐えて過ごしてきた10年。
透子の痛みや気持ちは分かりやすいけど、話の流れはわかりにくい。
少しづつ明らかにされていく過去というには、構成が不自然な感じがした。
そのために違和感が大きく、透子に感情移入するより嫌悪感が出た。
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2012年12月04日 読了
東京の会社を辞めた里男は、従兄弟がやっている「海鳴屋」という小さな旅館で雇ってもらえることになり、北陸の小さな町へやってきた。
そこで働く条件として強引に入団させられたのは、カリブの楽器を奏でる集団。
スティール・パン・オーケストラ。
その音色は聞いたことがある。
ドラム缶を叩いて音階を奏でる。澄んだ音は「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と言われているそう。
楽団は素人集団の趣味程度だと聞いていたのに、集まる人々は個性的で陰があり、彼らとかかわるうちに里男はいろんな思いを巡らす。
淡々と、人々の様子とかかわりを描き、変えていく。
単調な分、穏やかだけど飽きる。
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2012年11月15日 読了
幼馴染の汗多と耀司。カンタは人の感情が読めず、耀司は美しく頭がいい。二人とも父親がいない。
二人は自由になるために、お金を持とうと決める。
今までの石田衣良とは違った雰囲気。
二人は本当にどんな時も一緒でお互いを思っているけど、キャラクターがどことなく徹底してない。
耀司は騙されていろんなものを失うが、あきらかに怪しいものに手をだすのは頭のいい彼らしくないし、カンタは時々耀司のような考え方をする。
特徴のない普通の人間が二人いるだけに見える部分があり、もう少し極端に書きわけてほしかった。
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2012年11月13日 読了
新聞記者の梢は、フランスの寄宿学校にいる息子に会いに行こうとパリへ向かう。
ところが、空港で息子には会えず、しかも後見人である友人は死体となっていた。
読み進めるうちに監察医となったシャルルが登場。
懐かしくてうれしくて期待したけど、天才のはずのシャルルはいまいちキレがなて、ごく普通の発想しか出てこない。
梢の言動も共感できない。
ナポレオンに対する姿勢だけはすごいと思うものの、協力者はシャルルじゃないほうが面白いものになった気がする。
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