2013年02月08日 読了
小蔵屋のお草さん、3作目。
小蔵屋で売っている珈琲豆を仕入れているミトモ珈琲商会が代替わりをすることになり、仕入れに不安を感じたお草さんは、社長に相談に行く。
さらにお草さんの住む町で、産地偽装の疑いのあるスーパーを取材する萩尾と関わる。萩尾の民俗学の師匠である勅使河原先生と、その娘の美容師・ミナホとも言葉を交わすうち、解決できない過去を知り、やりきれないお草さんは若い人たちの心を少しでも軽くしようと立ち回るが。
お草さんの言葉や行動には、今まで通りの思いやりと戒めがあるが、お草さんが気付いたり考えたりしていることに関しては、いまいち納得できないくらいとっぴょうしもなく進む。根拠やきっかけをもう少し丁寧に書いてあれば、きっとお草さんの思いは通じたのに、と思う場面も多くて、残念だった。
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