2012年08月28日 読了
乗り越えられない何かに出くわしてしまったり、思いもよらないものが自分の中で壊れたりして、とたんに全てが息苦しくなってしまった人たちの、12の話。
短い話のなかで起こるいろんな出来事は、どれも誰かに起こったこと。作者が聞いた、少しの人生。
辛いことが多いけど、最後にやっと深呼吸できる。
そうゆうふうに出来ている。
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読書と編み物の記録
2012年08月28日 読了
乗り越えられない何かに出くわしてしまったり、思いもよらないものが自分の中で壊れたりして、とたんに全てが息苦しくなってしまった人たちの、12の話。
短い話のなかで起こるいろんな出来事は、どれも誰かに起こったこと。作者が聞いた、少しの人生。
辛いことが多いけど、最後にやっと深呼吸できる。
そうゆうふうに出来ている。
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2012年08月24日 読了
祖母から譲り受けたその西洋館は「さくらの丘」と呼ばれていた。
同じように、館の鍵を受け継いだ3人の女性たちが集まり、残された鍵と館の謎を追う。
私たちの代では決してかなわない夢を、孫の代に託す。
大事な思い出とこの館を残すことで、きっといつか、それは叶う。
時代は変わるから。
大好きなおばあちゃんの、大事にしていたもの。優しくてゆっくりで癒される。
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2012年07月26日 読了
TBS・講談社第3回ドラマ原作大賞受賞作。
里親募集中の猫たちと一緒に様々な問題を抱える主人公。
また、結婚相談書にももう3年通っている。
霊柩車が死体を乗せたまま盗まれたので取り返してほしいと依頼をうける。
ガード下の靴磨きの老婆。大阪から来た冴えない二人組。不機嫌顔の猫を飼う奥様。
様々な出来事が奇麗に繋がり最後はすっきり。
読み始めてすぐ、ドラマも見ていたことに気づく。
今回はドラマのほうがおもしろかった。
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2012年07月22日 読了
便利屋を営む皆瀬泉水のところへは、様々な依頼がやってくる。
草むしりや犬の散歩、将棋の相手からスーパーへの買い物まで。
そんな中で、なにやら違和感のある依頼が、時々泉水をおせっかいにする。
いろんな人とかかわりながら、依頼人がなぜそんなおかしな行動に出るのか、泉水は考える。
それに気づいた時の泉水が何を感じたのか、こちらも考えながら読む。
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2012年07月15日 読了
ロボットに関する短編集。
ロボットの周りで人間があたふたと右往左往する様子はコミカルで、大真面目に話し合って決まったことですらロボットの前では道化師のよう。
たびたび出てくる木星人は特に、あたふたとロボットに振り回される様子が面白い。やることすべてが裏目に周るうえに少しも気づかず、すべてロボットの思惑通りに進めてしまう。
半世紀以上も前の作品とは思えない。
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2012年07月12日 読了
ロボット工学三原則は、全てのロボットが例外なく従うはずだった。
しかし、そのせいで生まれる矛盾によってロボットは混乱し、人間は振り回される。
ロボット心理学者のキャルヴィンが、このロボット工学三原則の矛盾により生じた問題を記者に語る。
ロボットの性質によって起こった様々な出来事の、短編集。
中には理屈っぽくて読みにくいものもあったが、ヒトが作り、ヒトが決めたことには必ず盲点があるというお話。
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2012年07月06日 読了
税金滞納者から問答無用で取り立てを行なう徴収官の鈴宮深樹。
口の悪いエリートの下に就いたがために、毎日のように怒鳴られ嫌味を言われる毎日。だがいつしか信頼し・・・。
エリートの鏡雅愛の口調が、頭のいい人特有なのか嫌味なのに清々しい。
後半はかなりしつこくて湿っぽいのでうんざりするが、お約束の展開で終わるので読後感は良い。
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2012年06月21日 読了
天狗の剣に次ぐ、幕末に生きる剣士・孝太郎の、太刀で己の道を切り開かんと奮闘する物語。
幕末の京でいろんな思想を持った人たちと出会い、死に別れるうちに、藩とは、武士とは何なのかと思い悩むようになる。
作者、もうヨーロッパは飽きたのだろうか。
文体も雰囲気も変わらないのに、なぜかあまり集中できない。
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2012年06月12日 読了
スパイを養成するD機関の新作。
創設者の結城中佐の人となりを暴こうとする外国人が現れる。
今回は、実際のスパイ活動よりも結城中佐の過去を探るためにやってきた外国人の動きが中心。
しかし、これまでのような清々しいほどの裏切りはないため、物足りない。
逆に「ケルベロス」は、珍しくスパイの方が利用されてしまい、こちらは結城中佐も苦笑いしそうでおもしろかった。
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2012年06月10日 読了
シリーズ第6弾。
大統領選挙に出馬する、このところ人気の若き議員が、協会で謎の光に包まれ死をとげる。
彼は5日前、存在すら認められていない屋敷での降霊会に参加していたことがわかっている。
平賀とロベルト、さらにFBIのビル捜査官と共に調査に向かう。
今回はオカルトや奇跡というより科学。
油断していると専門的な話になっていて一言も読み逃せない。
さらに、これまで一番の謎と興味だったジュリア司祭よりも、もっと気になる関係が出て来てしまった。
純粋な奇跡調査を心待ちにしているけど、人間関係も面白くなってきた。
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