2009年11月03日 読了
所帯は小さいが、顔の広いオヤジがいるヤクザ。
そのヤクザが学校の運営をする羽目になった。
問題を探し、一つ一つ解決していく。
ありがちなテーマだし簡単にコトは進むけど、その何事もするりとかわすような語り口が面白くて止まらない。
あっという間に読み終えられる。本のボリュームの割には気楽に手に取れる内容。
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読書と手芸の記録
2009年11月03日 読了
所帯は小さいが、顔の広いオヤジがいるヤクザ。
そのヤクザが学校の運営をする羽目になった。
問題を探し、一つ一つ解決していく。
ありがちなテーマだし簡単にコトは進むけど、その何事もするりとかわすような語り口が面白くて止まらない。
あっという間に読み終えられる。本のボリュームの割には気楽に手に取れる内容。
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2009年10月29日 読了
時は明治。江戸から東京へと名を変えた街で、若者たちが駆ける。
時代は変わっても作者の世界は全く変わらず。
若者と、幼馴染と、小さな問題と。この設定しかないと言っていい。
簡単に読め、あっけらかんとした文章。おもしろいけど、取り立てて注目することもない。
結末が中途半端な部分があったりしてちょっと残念。
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2009年10月15日 読了
会社でこっそり同人誌をコピーする腐女子。そのため出世には興味なし。会社では窓際部署。そこで、昼行燈な同僚達と社史を作成する。
作者の趣味が思いっきり出ているような感じ。
主人公より周りの人物のほうが光っている。そのため周りで何が起こっているのか気になってしょうがない。
それでも主人公の心意気は素直に伝わってきて、素材を詰めすぎた感があるのにさらっと読める。
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2009年10月14日 読了
身代金・10億円。大手銀行の行員3名が誘拐された。
特殊捜査係の「トカゲ」と呼ばれるバイク隊の上野の目から語られる企業誘拐。
このボリュームなのでかなり重みのあるものだと思って読み始めると、案外するりと進む。
彼の作品は読みやすく、結論も途中で察しがつくものが多いが、プロフェッショナルの仕事が魅力的に描かれているものばかりである。
何かに自信を持っている人間の強さが要所要所に浮き出てきて、軽いタッチの中にしっかりと余韻を残すので気持ちがいい。
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2009年10月12日 読了
第14回鮎川哲也賞受賞
社会的地位のある男の失踪、いくつもの密室殺人、そしてある画家の真実を含む絵。
ミステリとして充分なアイテムが的確に配置されていておもしろい。狂気を孕んだ女の不気味さや、達観した男の眼差しが目に浮かぶ。
でも、最後の謎解きの場面で起こる乱闘はなにやら違和感。
まるで、ミステリの最後には必ず必要であると思い込んで無理やり入れたよう。むしろ真之介が最後に出てこなかったことのほうがおかしい気がする。
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2009年10月08日 読了
しっかり者の浩美がひと夏のアルバイトを沖縄に決めた!
沖縄のホテルでやっと慣れてきた頃、突然転勤させられる。バイトで転勤って。。。
リゾートのホテルにやってくるお客さんと、昼行燈のオーナー代理、気のいい双子のおばーちゃんやほがらかな調理のおばさん。
似たような話はたくさんあるし、取り立てて突飛なこともない。でも安心して読める。
時々登場する友達のサキとのメール。どうやら彼女版といえる姉妹本があるらしい。
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2009年10月06日 読了
沖縄の離島を舞台にした親子2代にわたる命をかけた愛。
映画の原作だということは読み終わって知った。
南国で、海に命を取られる人がいて、愛する人のために潜り、心を病み、やがて救われる。
よくある話だけれど、それでも充分に引き込まれた。
心の病は薬で治せる。と私も言われた。でも全く疑問も実感もなく飲んで、それで本当に治るのか。などと考えること自体やめたほうがいいと言われたが。。。
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2009年09月26日 読了
『まんまこと』の続編。
相変わらず素っ頓狂な町名主の息子・麻之助。
前作の流れの後、お寿ずを嫁にもらってからのお話。
町名主の仕事柄、剣呑なことも持ち込まれるが、それを今回も見事にこなす。
相変わらずさくさくと読み進められる。
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2009年09月13日 読了
外資系ファンドに勤める妙子は、地熱発電を研究運営する日本地熱開発の再建を任される。
日本のエネルギー問題として、地熱発電に目を向けた。外国からの圧力、政治的な思惑、現場の仕事。
「国際エネルギー戦争」というサブタイトルの通りである。
スケールの大きいテーマのわりに、あやふやだったり違和感だったりするものがなかったので、すっきりと読み終わることができた。でもボリュームのわりに充実感がない。
節電もエコも、地球のためというよりは、まず自分の節約のためと思っているからか。小さいのは私のほう。
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2009年09月10日 読了
第50回江戸川乱歩賞受賞作。
選評では、「あらゆる点においてあまりにも不注意」だとか「文章に難が多い」だとか、かなりひどい言われようである。
でも「B級ハリウッド映画のような」感覚で力強く読めたし、情景を思い浮かべやすいといった点では充分おもしろかった。
ほとんどが洞窟内の出来事ということで、ちょっとした閉塞感に襲われ息がつまりそうだったけれど。。。
確かに映画をそのまま小説にしたような作品で、疑問が残ったりわかりにくいところもあったけど、それほどひどい評価をされるものだったとは。私はまだ読解力が足りないということなのか。
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