2009年05月17日 読了
第20回サントリーミステリー大賞受賞作。
キャバクラのボーイである主人公が、キャストの女性たちの間に流れる暗いしがらみを辿っていくうちに出くわす事実。
最初はストーカー被害の相談だったり連続通り魔事件への危惧だったりしたものが、やがてすべてを繋げる大きな輪の中に取り込まれていく話。
ミステリーというだけあって、最初は些細なことが次第に大事へと発展していく様は見事。
満足度は低めに設定したけれど、初作品なら上等。
他の作品も是非読みたい。
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読書と編み物の記録
2009年05月17日 読了
第20回サントリーミステリー大賞受賞作。
キャバクラのボーイである主人公が、キャストの女性たちの間に流れる暗いしがらみを辿っていくうちに出くわす事実。
最初はストーカー被害の相談だったり連続通り魔事件への危惧だったりしたものが、やがてすべてを繋げる大きな輪の中に取り込まれていく話。
ミステリーというだけあって、最初は些細なことが次第に大事へと発展していく様は見事。
満足度は低めに設定したけれど、初作品なら上等。
他の作品も是非読みたい。
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2009年05月16日 読了
恩師だった人が殺された。
フリーのライターである主人公に依頼された窃盗事件の、初めての被害者。
「山猫」と名乗るその窃盗犯を追っていた主人公の前に、本人が現れた!
八雲シリーズの作者らしい文で、豪快に読める一冊。
八雲に比べると下ネタも豪快。
でも清々しいくらいの展開で見事に終わらせてくれる。
不快な余韻を一つも残さないのは上手い。
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2009年05月04日 読了
どうにかして月を地球と同じ軌道上にもってこれたら住めるようになるんじゃ。。。
昔、こんなことを考えていました。
この本はそんなイメージに似ていたので思わず手に取った。
「地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館」
女神の名を冠した各部署、脳内手術によりデータベースに直接接続できる主人公たち博物館職員。
先端技術と美術品という、新旧の美をうまく取り混ぜた作品。でも短編集で解決も早いため、ちょっと物足りない。
最後の章が美しく締められているのでまとまった1冊となっているが、この設定で長編だとかなりおもしろいものが出来ると思う。
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2009年05月02日 読了
叙情SF小説。大地が砂に覆われている世界、7本の脚を持つ蜘蛛のような甲殻生物に乗り、マチからムラへとドウグを売りに来る交易人。ムラではハハと呼ばれる銀色の巨大な装置が種をまき、それに寄生するように人々が暮らす。
SFの世界にどっぷりとつかることができ、現実を忘れ一時、美しい夢を見た気分です。注目すべき人物が誰なのかをさらりとかわしながら淡々と語られる文が印象的です。
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2019年11月03日 読了
10年務めた会社を辞め、弁護士になった日高正義が初めて担当する事件は、2年前に手術室での連続殺人として世を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」だった。弁護を拒否され、控訴もせず、減刑も求めずにいる氷室と、日高は取引をする。
田口も白鳥も登場するが、今回は彼らは脇役。
自らの信念に基づいて行動しているはずの日高だったが、一枚も二枚も上手の面々に振り回されていく。
事の起こりからずいぶん長い時間がたっていたため、記憶がおぼろげ。
さらに外から見た世界だったためか、現実味が薄く感じてしまった。
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2019年10月18日 読了
「武蔵小杉高校事変」から2か月、テロリストの次女・優莉結衣は新しい場所で高校へ通っていた。
そこで、結衣と同じ養護施設に暮らす奈々未が行方不明になったことで、同じように女子高生が32人も行方不明になっていることがわかった。
JKビジネスが抱える闇は、おそらく誰もが知ってはいても、まさか自分がまきこまれるとは思っていない。そんな彼女らを、関わってしまったために見過ごせなくなった結衣が、日本とは思えないやり方で一掃していく。
今回は、仕方なく殺戮にかかわるというより、進んで起こしている風に感じられる。人を殺すことを大事と思わない世界で生きてきた結衣に仕込まれた技が、一人の少女を守る。
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