2010年01月07日 読了
ノブレス・オブリージュ。今後とも救世主たらんことを。
印象的なセリフが残る。
アニメもとても心に残った。本でまたその世界が見えた。
日本を救うために100億円を使うことを義務づけられた12人の使徒。そのうちの一人の男の子と、彼を信じた少女の物語。
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読書と手芸の記録
2010年01月07日 読了
ノブレス・オブリージュ。今後とも救世主たらんことを。
印象的なセリフが残る。
アニメもとても心に残った。本でまたその世界が見えた。
日本を救うために100億円を使うことを義務づけられた12人の使徒。そのうちの一人の男の子と、彼を信じた少女の物語。
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2010年01月01日 読了
道路に突き飛ばされて死んだ「いちゃつきブス女事件」、駅の階段から落ちた「痴漢に間違われた鉄道マニア男」、通りすがりの女性にさわりたがる「色呆けじいさん」。
太りすぎ、声が高くてキンキンする、身なりが汚い、といった「人を不快にさせる要素」を持った人が不幸にあうと、同情もしてもらえない?
事件の結末はある意味意表をついていて、なんだかうすら寒い印象を残す。
でも、被害者たちのまわりには、彼らのためにもしできることがあるなら喜んで引き受けようと思っている人たちがちゃんといる。
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2009年12月30日 読了
元同僚が描いた復讐。
その真意をそれぞれに解釈していたために起こった混乱。
最悪の事態を止めるためのパス・キーを求めて最後の1秒まで戦うという、とても分かりやすい謎解き。
この作品ですでにロバート・ラングドンの位置は決まっている。
舞台は常に歴史と、宗教と、愛。
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2009年12月20日 読了
同級生にいじめられ、万引きを強要された。
死ぬことしか思いつかなかった少年が、新しい世界を持つことで今までとは違う心の動きを感じる。
ガンダムの話、プラモデルの話、サバイバルゲームの話。
昔からのガンダムを知っている人ならきっともっとおもしろいんだろうな。
でもそれを別にしても充分楽しめる。
考え方は一つじゃない。違った角度から見てみればいい。
でも違った角度から見るってどうすればいいの?
そんなことを考える方法のひとつが描かれている。
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2009年12月15日 読了
ブロードウェイの片隅、目立たない小路の先にある博物館。
そこにいる不思議な過去を持つ人たちと、小さなプリンセスフェイの楽しい生活。
この人の作品らしい、やわらかで不思議な物語。
どんなことも子供のイタズラのようにほほえましく、許せてしまう。
小路幸也の作品はいつも、仲間の頼もしさを教えてくれる。
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2009年12月06日 読了
「タイプは違うけど、どこか共通点があるように思う。」
それが同期だろう?
それなりに仲がいいと思っていた同期が懲戒免職になり、行方すら分からなくなった。
刑事としてそつなく定年まで勤めればいいとどこかで思っていたのに、今はなぜか納得いかない。
社会人になると、そんな風に思う時が来るのかもしれない。
私にはもう同期はいなくなってしまったのが、妙に悔しくなった。
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2009年11月26日 読了
ビルの最上階の顧客管理部<特別室>に勤務する主人公。
たったひとりの身内である妹から結婚するという手紙を受け取る。
しかし彼女は突然、携帯も財布も持たず、鍵すら置いて姿を消した。。。
妹とその婚約者を探し、いろんな人に助けられながら掴む真実。
この人の本は設定がとてもおもしろい。
苦しい過去もなぜか柔らかに語られているため、とげとげしい後味がまるでない。
今まで読んだ中では割とあっさりとした感じを受けたが、ここに自分の居場所を持ちたいと思って頑張っている人の背中をじっと見つめているような気分になった。
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2009年11月23日 読了
中高一環の女子校に通う中2の女の子。電車の中で痴漢から助けてくれた上級生に憧れて、ただただ目で追う毎日。
少女向け小説のテーマのような設定。あこがれの上級生の恋人が、「本当は生きていないんじゃないか」という疑問を抱く。
石田衣良氏が選考した作品。彼の作風にも似た、軽やかな語り口。そのため、後に残る余韻は少ない。
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2009年11月22日 読了
1986年に出版された作品の初文庫化。
次期家元の婚約発表の席で起こる事件?事故?
茶道と武士の心を持つ流派の、戦国の時代から続く思いが起こす一つの時代の終わり。
茶道の描写が、堅苦しくなく、しつこくなく、うんざりさせない。お手前を少しも見た事がないという人は少ないだろうから、全く想像できないということはないと思うし。
一旦解決したと思われたが、その時点でまだページは1/3が残っていた。残る疑問をこちらにも確かに抱かせ、推理させる。
脇役も心に残り、爽やかな後味。
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2009年11月08日 読了
横溝正史賞大賞受賞作
ヒトからの進化。新しい生物。
ベトナム難民船から救出された女性が生んだ子供たちの行く末を描く。
テーマに興味をひかれたし、しっかりとした文体のため集中して読める。
でもせっかく興味深い内容で人物もおもしろいのに、専門的な説明のほうに重点を置いている気がした。そのため万人受けはしないのでは?
もう少し人物にも重みがほしかった。
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