2013年11月30日 読了
遠足で女子高生30人が乗ったバスが突然行方不明となる。
ある小説家が書いたものを自分のものとしてを発表しようとしていた編集者が殺された。
おかしな事件が続き、それを調べようとした人もだんだん消されていく。
ブラックユーモア、サイコホラー。
少しづつ暴かれていくものの、ぎりぎりでかわされ逃げられる。
そして追う人が様々に入れ替わっていく。
解決しないところがまたうすら寒い後味を残す。
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読書と手芸の記録
2013年11月30日 読了
遠足で女子高生30人が乗ったバスが突然行方不明となる。
ある小説家が書いたものを自分のものとしてを発表しようとしていた編集者が殺された。
おかしな事件が続き、それを調べようとした人もだんだん消されていく。
ブラックユーモア、サイコホラー。
少しづつ暴かれていくものの、ぎりぎりでかわされ逃げられる。
そして追う人が様々に入れ替わっていく。
解決しないところがまたうすら寒い後味を残す。
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2013年11月14日 読了
扇野藩の重臣、有川家の長女・伊也は、女だてらに弓を引く。
弓矢小町と謳われる伊也は、藩内のもう一人の弓の使い手である樋口清四郎と出会い、惹かれあう。
だが清四郎は妹の許嫁となってしまった。
二人の思いとは別に、藩の政の謀に伊也と清四郎を利用しようという者がおり、二人は家の名と共にそれに巻き込まれていく。
最後は八方丸く収まるのだが、流れはとても分かりやすい。そのうえ特定の人物の目線でもなく淡々と進むので感情移入もしにくい。
ただどこかの歴史書を眺めているよう。
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2013年10月21日 読了
平安京は疫病のために日々次々と死人が出、処理が追いつかないほどであった。
その病は身分を問わず広まったため、政を行う面々も半数となっていた。
欠員の補充に仮に任命された内大臣の伊周はぼんくらで、そのうえ筑前の国に異国の海賊らしきものが侵攻して来たという知らせも入り、都は混乱する。
清明とそれを取り巻く者たちは人外のモノであった。
何年も生き、世の中を影から動かす。
本の厚さの割にはドロドロとしたことばかりで何も進まず、飽きが来る。
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2013年10月16日 読了
江戸が明治になり、煉瓦の建物がモダンな街並みを作っている頃。
掘立小屋のような派出所に勤務する巡査の二人のところに持ち込まれる問題は、おかしな妖がらみのものばかりだった。
「しゃばけシリーズ」とは見方が変わり、妖たちは畏れられるものとして描かれている。
人に化け、人と混じり合いながら暮らす妖たちの話。
でも、いまいち曖昧で世界観が定まっていない感じがして消化不良。
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2013年10月12日 読了
3か月前、主人公の岬は父さんと一緒にカンボジアへやってきた。
しかしそこで、大好きだった父が自分を売ろうとしていることに気付く。
逃げ出した岬はストリートチルドレンに拾われ、ゴミを拾って生きていた。
『叫びと祈り』から、ずっと新作を待ち望んでいた。
今度は日本人の少年がカンボジアでどう生きるかを描いているが、前作のような驚きや感動はなかった。
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2013年10月06日 読了
駕篭屋赤松の娘・お吉は、踊りの師匠のところで幼いころから踊りを習っている。
師匠の率いるお狂言師一座に加えてもらえることになったお吉に、災難がふりかかった時、公儀の隠密になるよう誘いがかかる。
顔に消えぬ傷を負った時から、女一人で生きていく決意をしたお吉に、もう一つの役目ができる。
隠密としての役はさほど活躍するわけではないけど、一介の町娘だからそんなものだろう。
役目を与え、見守る男たちの活躍もそれほどなく、なんだか中途半端だった。
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2013年09月30日 読了
小型ヘリコプターを背負って自由に飛んだり、人型ロボットが凍り付いた心を温めてくれたりといった、今のテクノロジーではまだちょっと足りないけどあながち夢じゃない、ちょっと見たいの少し違う世界。
ドラえもんの道具があふれた世界のようで色とりどりだが、短編でさっぱりとした後味。
物足りないわけじゃないけど、ちょっと想像の範囲内。
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2013年09月28日 読了
かつては高級ホテルとしてセレブたちが集ったホテル・モーリスも、今ではすっかり閑古鳥が鳴いていた。
そこへ送られた新米支配人。彼はこのホテルで1週間だけ乗り切ればいいと言われてやってきた。
「黒猫シリーズ」とは全く違って読みやすい。でもその分内容は薄い。
胡散臭い客ばかりが集まる今のホテルでは、トラブルが絶えず、様々な命のやり取りが行われる。
今一つ惹かれるものがなく、他のよくあるただの大量に書き散らされる物語と似た雰囲気で残念。
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2013年09月22日 読了
10年前の連続殺人事件とそっくりな事件が起こる。
同一犯か、模倣犯か。
過去に子供を守れなかった経験から、心に傷を持つ刑事の主人公・澤村。
無能な上司に苛立ちつつ、一人捜査方針から外れた行動をする澤村は、班から孤立しながらも革新へ近づいていく。
一匹狼でも、それは周りに認められる結果を生めばいいんだという主人公。
でもその姿は、頑固に凝り固まって周りを全くみていないようで共感はできない。
力になりたいという気持ちが湧いてこなかった。
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2013年09月21日 読了
ある事件をきっかけに心を閉ざしたおちか。
叔父夫婦の元へ預けられ、やっとそこの暮らしに慣れてきたころ、叔父からある提案があった。
世間の悲しく辛い昔語りを聞くことで、おちかは自分の心と対峙する。
いくつかの不思議で辛い話を聞きながらおちかは変わり始めるが、それぞれの話はどれも面白い。
でも最後、まとめとも言うべきところはなぜか子供向けの童話か子守唄のようで興醒め。
終わらせ方に悩んだのだろうか。投げやりな感じがした。
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