2013年09月14日 読了
『珈琲屋の人々』続編。
東京でひっそりと営業している喫茶店のマスター・行介は、あることで人を殺したことがある。
未だ自分を罰し続ける行介の店には、少しわけありな客が集まる。
行介の店でコーヒーを飲んだ人たちの人生は、少しだけ変わっていく。
暗くて辛い話がほとんどで、それらはたいていいい方向へと変わるけど、前作のような満足感はない。
後味が悪いのは、必要以上に描かれる行介の自虐の気持ちがうっとおしいから。
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読書と手芸の記録
2013年09月14日 読了
『珈琲屋の人々』続編。
東京でひっそりと営業している喫茶店のマスター・行介は、あることで人を殺したことがある。
未だ自分を罰し続ける行介の店には、少しわけありな客が集まる。
行介の店でコーヒーを飲んだ人たちの人生は、少しだけ変わっていく。
暗くて辛い話がほとんどで、それらはたいていいい方向へと変わるけど、前作のような満足感はない。
後味が悪いのは、必要以上に描かれる行介の自虐の気持ちがうっとおしいから。
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2013年09月01日 読了
<ベルゼブブの頭蓋>からやっとのことで抜け出し、帰りの列車に乗り込んだヴィクトリカと一弥。
そこで居合わせた乗客たちの不審な言動。
二人が学園に帰るまでの事件。
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2013年08月31日 読了
学園の夏休みが終わる頃、突然学園から連れ去られたヴィクトリカ。
彼女はある人物を呼び寄せるための「エサ」だった。
今回はヴィクトリカというよりその両親が主。
彼女は小さな体でただ耐えていた。
そして続く。
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2013年08月30日 読了
キノが立ち寄る国は、皆それぞれに特徴がある。
極端な国ばかりだけど、きっとどこかがどこかの国に似ている。
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2013年08月28日 読了
探偵をしていた父が突然死に、高校生の甘栗晃は一人ぼっちになった。
そこへ、父へ仕事の依頼をしていた12歳の少女が、「もう調査費を払っているんだから」と言って母親を探してほしいと押しかけてきた。
高校もやめるつもりでいた晃が、しょうがなく母親探しを始める。
高校生で、探偵なんて初めての晃が、あまりにあっさり色んな事を達成していく。
とても都合よくするする進み、「正論は人を傷つける」といいつつ晃は正論ばかり。
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2013年08月27日 読了
大学生のユアンは、自身の論文のことで国家科学局から呼び出しを受ける。
それは、ロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール「ノックスの十戒」についての解釈だった。
思いっきりの嘘を精一杯本当らしくかかれていて、しかも本当の探偵小説やミステリからの引用が多いため、境目がわからなくなる。
理論もややこしいし、難しい。
最近同じようなものを読んだ気がする。流行り?
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2013年08月24日 読了
聖アントニウスの夜に起こる殺人。
首を絞められ、腹部をめった刺しにされた少女の死体が発見される。
現場が貧民区域で、警察には誰も協力しないという状況から、刑事と囚人がチームを組むことになった。
恵まれない環境で必死に生きる女たちが、どんなふうに心を壊していくのか。
所々納得いかないようなところもあるけど、決して堕落しまいと踏ん張るものと、誰かに頼ることしか道を見つけられず、変わり身の早さを見せるもの。
極端な生き方がある。
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2013年08月23日 読了
地球と、さらに別の文明を持った星。
それらのあらゆる時代で起こる、少しの出来事を集めた短編集。
短いいくつもの不思議な出来事が連なり、頭の中を切り替えるのが大変だった。
でもそのうちそれらがつながっていき、大きなおとぎ話になる。
太田のイメージを持って読み始めると違和感があったけど、そのうちそれも忘れ、スケールの大きな空想として入り込めた。
そして作家でない人が本を書くと、たいてい最後はこじつけだったり投げ捨てるようであったりするけど、これはきちんと終わりがあった。
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2013年08月20日 読了
文政十二年の江戸の大火事で、焼け出されたおれん。
おれんの養父がやっていた湯屋も、長屋も焼け、色んな人が死んだ。
すべてなくした者たちが、江戸を立て直していく様。
おれんも養父を亡くし、一人で湯屋を再建する決意をする。
天女と慕われるおれんは、火事の後に起こる諍いや騙し騙されのもめ事を、一人引き受ける。
タイトル通り、ここから始まる連作らしい。
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2013年08月16日 読了
満州で映画会社に入った栄一。
自信があった脚本を監督にすべてダメ出しされ、流行りのメロドラマは向いてないとまで言われる。
暇にあかせて読みふけった探偵小説からちょっとした謎解きを披露した栄一は、現地スタッフの陳雲と探偵映画の脚本を書くよう言われるが。
映画作りの裏に隠されたもの。
スパイ小説のような切れ味の良さはあまりない。
キャラクターのアクの強さもほどほど。
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