鬼龍


2013年08月10日 読了
 奈良に本宮をいただく鬼道衆の末裔として、秘密裏に依頼される「亡者秡い」を請け負っている浩一。
いつものように祓ったはずの亡者が、次の仕事で関わった女性が襲われる事件と接点がありそうだと気づいた浩一は。。。

 お祓い屋の仕事をする一族として、若い浩一は修行の日々。
後にこれのシリーズができている。

 ちょっと物足りない。
お祓いも、その背景も。

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撲撲少年


2013年08月09日 読了
 勇吾は留年が決定したとたん、周りの世界が一変した。
住むところ、バイト、義務。
そして幼馴染との偶然の再会をきっかけに、総合格闘技への道へとはまっていく。

 格闘技がわからないので、型や動きの描写が想像できなかった。
3人の関係がもう少しはっきりするとよかったかなぁ。

タイトルの変更の意味をずっと考えていた。
僕僕シリーズとかぶるのは違和感がある。

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いつまでもショパン


2013年08月04日 読了
 ポーランドで行われるショパン・コンクールの会場で殺人事件が起こる。
遺体は至近距離で胸を撃たれ、さらに手の指すべてが切り落とされていた。

 コンクールに出場するために会場に来ていたピアニストたちが動揺して調子を崩す中、同じく参加者の岬洋介は、現場を静かに観察していた。

 コンクールとテロとを同時進行させ、素性の知れないテロリストの最後の仕事に結び付ける。
ピアノに詳しい人なら楽しいかもしれないが、コンクールに関する記述はくどくて苦痛。

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東京バビロン


2013年08月04日 読了
 自他ともに認めるトップスターモデルの福山音菜。
どんなに傲慢で自己中心的な態度でも許されていた音菜だが、少しづつ後輩にその座を奪われようとしていた。

 トップの自信とプライドが、世代交代を受け入れられず、いつしか鬼のように変わる。精神を病み、それでも復讐だけは忘れない音菜の転落。

 読みやすいけど、わかりやすい展開で古い少女漫画のよう。

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旧友は春に帰る


2013年08月01日 読了
 旧友のモンローから、「お願い、助けて」という電話。
25年ぶりの美しかった友は、老けていた。

 北海道から逃がしてほしいとモンローから言われた<俺>は、あちこち手をつくして逃がしてやった。
それで終わると思っていた<俺>だが、その直後から正体不明のトラブルに巻き込まれる。

 古い名前が出てきて懐かしい。登場人物も年を取った。
同じようにとはいかないけど、年の分頑固にも賢くもなった<俺>が北海道を逃げ回る。

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くるすの残光 いえす再臨


2013年07月16日 読了
 天草四郎の復活を願う寅たち。
“聖遺物”を取り返す戦いを続ける彼らの前に“でうすの生まれ変わり”を称する少年が現れる。
その力で仲間と共に敵を滅ぼそうとする少年に、寅はおかしな感覚にとらわれていた。

キリシタンの戦い。

 同じようなファンタジーなのに、僕僕シリーズとは大きな違い。
こちらはなぜか白けた雰囲気がまとわりつき、熱中できないシリーズ。

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図書室のキリギリス


2013年07月13日 読了
 不思議なめぐり合わせで、学校の図書室で働くことになった詩織。
急に辞めてしまった前任者が置いて行った引き継ぎノートには、とても丁寧で優しい記録が残っていた。

 ちょっと不思議な力を持つ詩織が、だんだん司書という仕事にやりがいを持っていく。
本や、そこに残された思いの謎を解きながら。

 ところどころは面白いけど、全体としては内容が薄くて簡単すぎ。
少しの苦労も問題もないなんて、それこそキリギリス的でいいのかもしれないけど、あまりにも都合がよすぎた。

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駆けてきた少女


2013年07月07日 読了
 カップルの小さな争いにおせっかいをしたばっかりに、腹を刺されてしまった<俺>。
訴えるつもりはないが、何事もないまま終われると思われても困る。

 そんないきさつで刺した少年を探すうちに、とんでもなく大きな陰謀へと巻き込まれていく。

 きっかけと言えるかどうかもあやふやなくらい小さな出来事から、大きなことへと繋がるが、最後の大事がホントに最後にさらりと出てきてあっさり終わってしまう。
ススキノシリーズの中で、今回の<俺>の仕事は違った終わり方をしている。

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旅猫リポート


2013年06月12日 読了
ノラだった僕は、サトルに拾われて「サトルの猫」になった。
昔飼ってた猫にそっくりな柄で尻尾が7の字に曲がっていたから、名前は「ナナ」。

 猫が主な主人公として、飼い主のサトルと旅をした、切ない話。

 わりと好評価をしている人が多かったけど、私はなんだか違和感が大きかった。
猫なのに、まるでヒトが猫の姿をしているようなナナの描写に。
それを意図して書いたんだろうけど。

 あらゆる不幸と苦悩をサトルと周りの人間に与えているところも不自然すぎる。
そしてそれ以外の人間が冷たすぎる。
善と悪をはっきり分けてあり、子供向けのキャラクターばかり。

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旅猫リポート [ 有川 浩 ]
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黒い季節


2013年06月04日 読了
 父の残した一枚の絵を探す少年と、行方不明の弟を探す女が出会う。
二人は探し物を目指して旅をする。

 難しい言葉が続々と登場し、陰陽のコトワリを紡いだり鬼を住まわせたり、およそ不可思議と思われるものがこれでもかと現れる。
 読みにくいし入りこみにくいけど、一度その世界のイメージができてしまえばすらすらと進む。

 私には「天地明察」のほうが面白かったけど、この人は本来こうゆう異世界風が好みなのかも。

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