緋色からくり


2013年04月14日 読了
 「どんな錠前も開ける」と評判高い錠前師・緋名。
ある日空き巣に入られた緋名のところに、「用心棒」だといって男が一人やってきた。
聞くと、兄のように共に育った髪結いの甚八に雇われたという。

 女だてらに錠前屋となり、男のような格好としゃべり口。
さらには天才と言われたからくり鍵の作り手の娘であり弟子である緋名の、長い仇討ち。

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白兎1 透明な旅路と


2013年04月11日 読了
 行きずりの女を殺してしまい、ふらりと山道に車を走らせる吉行明敬。
そこで、幼い女の子を連れた、白兎(はくと)と名乗る不思議な少年に出会う。

 家に帰りたいと訴える少女を送り届けるために、吉行は車を走らせる。
だんだんと少女に愛しい気持ちが芽生えるのを感じ、まるで自分の娘のように接する吉行だが、白兎にも少女にも、昔会ったことがあるような不思議な感覚を覚える。

 始めは存在感の薄い白兎の様子が、だんだんと意味を持つ。
でも話も薄く、ただ不思議な小話として続くのだろう。

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神様のカルテ


2013年03月31日 読了
 第十回小学館文庫小説賞受賞作。
信州の病院で働く栗原は、何日も家に帰れなかったり、なかなか寝る時間もとれなかったりと、多忙な日々を送っていた。
そんな時、大学病院に来ないかという誘いを受ける。
悩みながらも癌患者や酒飲み達の治療をしていた。

 ライトノベル。読みやすいし、キャラクターは個性的だし辛いことはあるけど悲惨な事はない。
でも、なぜこれがベストセラー??

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古道具屋 皆塵堂


2013年03月23日 読了
 実家の道具屋を継ぐことになり、あちこち修行に出ていた太一郎は、最後の修業先に向かう。
そこは、どうみてもガラクタだらけの小汚い道具屋だった。

 幽霊が見えるというおかしな体質を持つ太一郎が、曰くありげな品々を扱う道具屋で働くことになる。何となく嫌な感じがする、という物たちに振り回されながらも、幽霊を否定する太一郎。
 
 あやかし指南の左門シリーズのほうがおもしろい。

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静おばあちゃんにおまかせ


2013年02月22日 読了
 警視庁捜査一課の葛城公彦。サラリーマンにしか見えないような頼りない見た目の葛城と、女子大生の円が鮮やかに事件を解決する。
しかし本当は、円のおばあちゃんである静が一番の探偵だった。

 少しの情報と確実な現場の観察で、さらりと事件を解いてしまう静おばあちゃん。
安楽椅子探偵といったことろだが、最後は予想もしてなかった展開。
でも思えばこの作家は、それまでのすべてを台無しに壊してしまう結末が多い。
そのせいでほとんどはがっかりする。

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名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ


2013年02月08日 読了
 小蔵屋のお草さん、3作目。
小蔵屋で売っている珈琲豆を仕入れているミトモ珈琲商会が代替わりをすることになり、仕入れに不安を感じたお草さんは、社長に相談に行く。
 さらにお草さんの住む町で、産地偽装の疑いのあるスーパーを取材する萩尾と関わる。萩尾の民俗学の師匠である勅使河原先生と、その娘の美容師・ミナホとも言葉を交わすうち、解決できない過去を知り、やりきれないお草さんは若い人たちの心を少しでも軽くしようと立ち回るが。

 お草さんの言葉や行動には、今まで通りの思いやりと戒めがあるが、お草さんが気付いたり考えたりしていることに関しては、いまいち納得できないくらいとっぴょうしもなく進む。根拠やきっかけをもう少し丁寧に書いてあれば、きっとお草さんの思いは通じたのに、と思う場面も多くて、残念だった。

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名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ [ 吉永 南央 ]
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仁木兄妹長篇全集―雄太郎・悦子の全事件〈1〉夏・秋の巻


2013年01月30日 読了
 江戸川乱歩賞の第一号。
ヤセでノッポの植物学者・雄太郎と、太めでチビの音大生・悦子が、間借りをしているところの近くで事件が起こり、警察よりも早く犯人にたどり着く。
推理は大抵兄のほうで、妹はちょこまかと口出しをする。
高感度No.1の探偵と言われているが、やたら長い作品で、かといって削れるような部分もなく、不思議な存在感を持つ。
 手掛かりはすべて作中に出すという、「後だし」がないせいか、すっきり読めた。

レイクサイド


2013年01月01日 読了
 同じ中学を受験させる4組の親子が、勉強合宿をしていた。
仕事のため遅れてやってきた俊介。
 そこで、覗きにやってきた俊介の愛人が殺されてしまう。
子供たちの将来と、自分たちの立場を守るため、4組の家族は全員で隠蔽工作をする。

 ただの仲良しとはいいがたい様子の家族におかしな雰囲気を感じながらも、俊介は従ってゆく。
 子供の発想と親の知恵で隠された殺人は、最後にはっとさせる結末を持つ。

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ヒア・カムズ・ザ・サン


2012年12月21日 読了
 少しの設定しかないところから、いろんな物語に広がる。
その7行から、演劇と小説が生まれ、さらに演劇からもまた物語が生まれたという、変わったお話。

 物や場所から、そこに残された人の感情が感じられるという不思議な力を持つ主人公・真也。
ある日、同僚の父が帰国すると言うので付き合うことになってしまった真也は、父親から強いものを見た。

 独特の文章は、少し感情的になりすぎる。
人の言動をむやみに大げさにしてしまうため、登場人物の感情の起伏が激しく、読むととても疲れる。

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パブリック・ブラザース


2012年12月20日 読了
 夏休み。1人旅をしようと準備を進めたはずが、直前で旅行会社がトンずらして行けなくなった。その詐欺で金がなくなった主人公の智は、地元に戻り、中学の同級生らとひと夏を過ごす。

 久しぶりに合う仲間たちと、次々に起こるやっかいな事。
詐欺の話が進むかと思うところっと関係ない恋に落ち、メンドウな仲間達と楽しく過ごすかと思ったらそうでもない。。。
 なんだかうるさいだけでまとまらない話だった。

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