2012年10月04日 読了
喫茶店でバイト中の慎一。
中学の時の担任教師だった夏姫に偶然出会い、惹かれていく。
夏姫の古い友人に嫉妬したり、過去が気になったり、辛い過去を知ってしまって戸惑ったり。。。
純愛モノの少女小説として読めば面白い。
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読書と手芸の記録
2012年10月04日 読了
喫茶店でバイト中の慎一。
中学の時の担任教師だった夏姫に偶然出会い、惹かれていく。
夏姫の古い友人に嫉妬したり、過去が気になったり、辛い過去を知ってしまって戸惑ったり。。。
純愛モノの少女小説として読めば面白い。
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2012年09月26日 読了
この夏は、「暑い夏に働くなんてバカのすることだよ」という父と二人、山荘で過ごすことにした。
仕事を辞めて暇になり、妻ともうまくいってない。父も3度目の結婚が危ういらしい。
ゆるくゆるく語られる。
いろんなしんどい気持ちを抱えているのに、夏の間の山荘にいる間だけは、なんとなく流れていく。
お互い名前を呼ばないままなんとなく一緒にいる、ゆっくりした親子の関係も、ジャージの楽な雰囲気と似通っている。
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2012年09月20日 読了
気になる存在だった非常勤の先生。
なぜ、火事に巻き込まれて死んでしまった父の事を知っているの?
確かめたくて家まで追いかけて行ったら、そこで丁寧だけど強引な男たちに捕まり、連れて行かれてしまう主人公。
ある意味、少女が憧れる非日常。
母と二人暮らしだったのに、突然大金持ちの権力者の血縁だと言われたり、途絶えてしまった巫女の直系と言われたり、地味だった憧れの先生が実はちょっとワイルドで命がけで助けに来てくれたり。。。
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2012年09月16日 読了
夫が鬱になり、仕事を辞めて実家に帰りたいと言う。
とまどいながら始まった田舎での生活は、望みも希望も居場所も絆も、見失いがちだった。
東京を出る時にママ友からもらったずっしりと重い10年日記に、とぎれとぎれに書き綴る日々を見ながら思う、一人の女性の生き様。
わかるなぁと思う場面も多いけど、語り口が暗くて気分が落ち込む。
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2012年08月26日 読了
定年を控えた刑事・香西は、ある未解決事件の容疑者が選挙に出ることを知る。
「あんな奴が政治家になってたまるか」香西はあの時、「死」の匂いを嗅いだのである。
人と違った能力を持っている香西が、もう一度その事件を追おうとしたとき、そこにもう一つの殺人を嗅ぎ取る。
だんだん深みにはまる香西。
今までの人生を全て覆そうとしている主人公が、深みにはまる過程が面白いが、軽い。
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2012年08月23日 読了
米市場で仲買として相場を張る吉之助。幼馴染の藤吉が女郎と心中した。
しかし藤吉はその前日、話したいことがあると吉之助も含めた友人たちに言っていた。
心中というのはどうも怪しい。
皆で調べ始めると米市場での騒動までも絡み、大きな陰謀へとつながる。
相場の駆け引きの話、女郎との恋の話、大罪を犯した商売敵と、中身は濃いがいまいち乗り切れなかった。
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2012年08月21日 読了
推理作家の白瀬は、気弱ですぐに泣きごとを言っては逃げに走る友人の音野の観察眼を買って、探偵事務所を開いた。
そこへ持ち込まれる依頼に、自信なさそうに推理する音野。
ひきこもりの探偵と世話焼きの友人というよくある設定。
でもなんだかキャラが生きてない。推理も物足りない。
坂木 司の同じような設定の本の方が何倍もおもしろかった。
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2012年08月02日 読了
職なしの閑人である瑞樹は、祖母の持っていた外国人向けアパートの管理をすることになる。
風習も常識も違う人たちが集まれば、何かしら事が起こるのは当たり前。
ランタンのともる古い洋風のアパートは「ランタン楼」と呼ばれ、近所からは迷惑がられていたが、住人とトラブルにかかわるうちに瑞樹は少しづつ考えを変えていく。
コーヒー豆と和食器の店を営む杉浦草の話と似て、穏やかな主人公に少しの謎解きと地域との触れ合い。
でも草さんの話の方が好き。
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2012年07月30日 読了
令嬢飲みが通う私立の女子校へ入学する。
本と紅茶と薔薇のジャムが好きなお嬢様達との、優雅で甘いお茶会・・・のようなお話。
10代の頃によく読んでいた作家さんを久しぶりに見つけて手にとってみたものの、少女の憧れだけを詰めた缶詰をうっかり開けてしまったような、少し後ろめたい気恥かしさでいっぱい。
そう言えばこの人は昔からこうだった。。。
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2012年07月29日 読了
馬場横町市立図書館では、45万冊の蔵書がある。
その本たちが、『話虫』達によって、いつしか少しづつ書きかえられてしまう。
図書館に勤務する糸井は、物語に入り込んでそれらの本を元に戻すよう様々な策を弄す。
文豪・夏目漱石の「こころ」が書きかえられる。
図書館の地下でひっそりと行われるこの作業は、「話虫」によって刻々と変わる話を正常に導かなければならず、なかなかに難しい。
お話の中に入ることができ、登場人物と親友になれたとしても、彼らの記憶(話)には残らない。好きな本であればあるほど、苦しい仕事だろうな。
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