2012年03月24日 読了
金曜の放課後、自転車でおじさんの元へ急ぐ。
一人愚痴りながらこいでいると、男の子とすれ違う。
その日から毎週金曜日、不思議な逢瀬が始まる。
5つの短編はどれも日常の出来事。
若者の思いが独り言としてつらつらと語られ、読みやすいが愚痴っぽくてうんざりする。
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読書と手芸の記録
2012年03月24日 読了
金曜の放課後、自転車でおじさんの元へ急ぐ。
一人愚痴りながらこいでいると、男の子とすれ違う。
その日から毎週金曜日、不思議な逢瀬が始まる。
5つの短編はどれも日常の出来事。
若者の思いが独り言としてつらつらと語られ、読みやすいが愚痴っぽくてうんざりする。
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2012年03月15日 読了
ウルフプロジェクト。
崩壊しつつある森林に、生態系の頂点に立つオオカミを放つことで、正常な森を取り戻す。
このプロジェクトは、すでに海外では成功例がある。
他国から持ってきて日本で繁殖させ、固有種を生みだそうというのは、トキでは良くてオオカミでは反対が多いのはオオカミの恐ろしいイメージ故か。
このプロジェクトを題材にした小説はいくつか読んだが、どれも暗いのが嫌。個人的には賛成なんだけどなぁ、このプロジェクト。
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2012年01月27日 読了
シャッターが目立ち始めた小さな商店街には、イギリスで「最後の泥棒紳士」と呼ばれた伝説の人物が住んでいる。
元・泥棒の娘の目線で語られるため、多少子供っぽい。
実は大きな秘密を持っているという大人のカッコよさは伝わるけれど、伝説の泥棒ならではの派手さは最後までない。
小路幸也の本の中では軽めで、物足りない。
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2012年01月17日 読了
失踪した兄。このままいなくなって欲しいと思っていたが、彼を探す者たちが突然やってくる。
流されるまま行方を追ううち、ハムレットになぞらえた長い長い謎に出会う。
登場人物も、息をのむ流れも、時の権力者による長年の秘密も、惹きつけるのには充分なのに、最後に失速した。
大がかりな仕掛けは肩すかしで、秘密は眉つばものの埋蔵金のまま何も出ず、すっきりしない。
中盤までとても面白かったのに残念。
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2012年01月13日 読了
派遣切りにあった若者4人が、山形から東京まで、歩いて帰ることにした。
野宿をしながら歩くうち、行程をのせたブログが話題になり、次第に支援や批判も受けるように。
さらにメンバーは後に続く人たちで膨れ上がり、非正規社員の雇用問題を作り上げた厚生労働省に力を借りる羽目にもなる。
派遣社員の雇用問題だって、一人づついろんな問題があるんだよと言ってるんだけど、なんだか石田衣良らしくない作風。
キャラクターにも問題にも話の流れにも、少しづつ曖昧でどれにも少しづつ納得できない。
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2012年01月03日 読了
伝説の都市トロイアの黄金を探しだすためにヒッサルリクの丘で発掘を行うシュリーマン。
黄金に取りつかれた彼が、黄金を見つけたその夜、事件は起こる。
謎が解かれたと思った瞬間、それが覆り、さらには存在すら覆されそうな展開。
いずれ覚めるかもしれない夢の中で全てが流れていくような、砂漠の熱に浮かされたまま走らされているような、不思議な浮遊感のまま終わる。
読後はしばらく考え込む羽目になった。
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2011年12月25日 読了
オカリナの音が聞こえると、子供が消える。
まるでハーメルンの笛吹きのような不思議な出来事が起こり始める。
しかし、どこからも被害届や捜索願が出されない。
田沼の道場からも向季が消えた。
子供たちの間に広がる妖しい宗教と、中国系地下銀行から数百億円のプール金が紛失した事件との繋がりは。
政治的な面へと広がる多国籍VS日本人。
今回はサーシャはほとんど出てこない。
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2011年12月15日 読了
武を極め、その力を披露し競う大会「武宮大賽」。
それに向け、師である仙人の弓を作ることを命ぜられた千里は、材料集めの旅に出た。
そして苦難の後、「武宮大賽」に臨む千里たちは、かつて仲間として戦った者と相対することになった。
何かが弾け、新しい物が見え始めた時、物語が終わる。
続きはすぐにやってくるだろうか。
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2011年12月13日 読了
明治になって間もない頃、外国人の多く住む横浜で起こる不思議な事件を解く新聞記者・ワーグマン。
正統派の推理小説の流れ。
タイトルになっている「消えた山高帽子」が一番後味良く粋でよかった。
でも人物紹介で謳われているほどの魅力は見えなかった。
他の作品も読んでみようかな。
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2011年12月11日 読了
今回の主人公は、カンボジアから難民として日本にやってきた鳩。
1作目の亮司のような危なっかしさを持つ。
周りの誰も、お互いを利用し合い、奪い合い、愛し合い、裏切る。
亮司やサーシャだけでなく、前回行方不明のままだった亜由も登場。
彼らの革命はまだ姿が見えないが、亮司の成長が見えてうれしい。
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