話虫干


2012年07月29日 読了
 馬場横町市立図書館では、45万冊の蔵書がある。
その本たちが、『話虫』達によって、いつしか少しづつ書きかえられてしまう。
図書館に勤務する糸井は、物語に入り込んでそれらの本を元に戻すよう様々な策を弄す。

 文豪・夏目漱石の「こころ」が書きかえられる。
図書館の地下でひっそりと行われるこの作業は、「話虫」によって刻々と変わる話を正常に導かなければならず、なかなかに難しい。

 お話の中に入ることができ、登場人物と親友になれたとしても、彼らの記憶(話)には残らない。好きな本であればあるほど、苦しい仕事だろうな。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

話虫干 [ 小路幸也 ]
価格:1650円(税込、送料無料) (2019/11/9時点)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。