遠の眠りの


 大正末期、貧しい農家に生まれた絵子は、本を読むのが好きだった。
旅籠をしている裕福な家の子の本を借りては読んでいたが、ある日父と喧嘩をして家を追い出される。
絹糸を織る女工として働いていたが、市内に初めて開業した百貨店「えびす屋」を覗きに行っていた時に支配人と出会い「えびす屋」で「お話係」として雇ってもらえることになった。
そこで出会ったキヨという娘役の子と仲良くなるが、キヨには秘密があった。

 貧しい生活から抜け出し、自分の力で生きていこうとする絵子の、少女から娘へと成長する姿を描く。
いくつかの仕事をし、そこで出会う人たちとの交流も新鮮。
そしてキヨとの出会い。
絵子の、流されながらも自分で選びとる生き方が、静かな文体で大きな事件があるわけではないのに続きが気になって止まらなかった。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。