2016年09月20日 読了
「ジョーカー・ゲーム」シリーズの作者・柳広司が書いた、エッセイや未発表作品を集めた何でも集。
デビュー前の作品があったり、好きな本や映画を紹介していたり、柳広司という作家がどんなことを考えてきたのかがわかる本。
こうゆう本はたいていがっかりするものが多いけど、こちらは短編やパロディ的なショートストーリーがあって思いのほか楽しく読めた。
|
|

読書と手芸の記録
2016年09月20日 読了
「ジョーカー・ゲーム」シリーズの作者・柳広司が書いた、エッセイや未発表作品を集めた何でも集。
デビュー前の作品があったり、好きな本や映画を紹介していたり、柳広司という作家がどんなことを考えてきたのかがわかる本。
こうゆう本はたいていがっかりするものが多いけど、こちらは短編やパロディ的なショートストーリーがあって思いのほか楽しく読めた。
|
|
2016年09月03日 読了
札幌に暮らす「片原修一」のところに、大きなバックを抱えたキャバ嬢が少女を連れてやってきた。
「この子を母親のところに連れて行ってほしいの」
札幌から熊本まで、車で行くことになる3人。
少しづつ隠していたことがバレてきて、お互いの厄介事も見えてくる。
悲しい事や理不尽な事があって、辛い思いはたくさんしているし、切りたくても切れない人間関係に苦しんでいるけど、やっぱりいい人ばかり出てくる。
そしてほっこりいい後味で終わる。
柔らかい気持ちになりたい時にはうってつけ。
|
|
2016年09月01日 読了
徳川家治の継嗣である家基が、鷹狩の後から体調を崩し、数日後身罷った。
暗殺ではないかという噂が出る中、側近の書院番である坂木蒼馬が失踪する。
蒼馬の許嫁だった志津乃、その伯父である考安、掏摸の死からつながる新助など、関わる者たちの目線で順番に語られる。
それぞれの正義を信じで進む者たち。
すべての意味がわかり、そしていくつかは伏せられ、平和がやってきて終わるが、すっきりという読後感ではなかった。
悔みや悲しみは残り、それでもそれを持ってこれからも生きていくんだという決意が残る。
|
|
2016年08月30日 読了
ある諍いから喧嘩両成敗となり、上士の家の跡取りと共に藩を追放になった橘周介。
口入屋に足しげく通い、用心棒をして糊口をしのぐ生活をしていたが、再会した幼馴染から黒船への斬り込み隊に誘われる。
周介の人となりがわかり始めるころ、面白くなってくる。
素っ頓狂な娘に心を寄せたり、幼馴染の迫力に押されたりする世慣れないところと、対峙した相手の剣を間一髪でかわす強さの両面が描かれていて興味がわく。
でも結局は何物でもなくまだ成長途中の若者で終わり、最後に活躍する首切りの浅右衛門のほうに興味が移ってしまった。
|
|
2016年08月25日 読了
幕末の三舟と呼ばれる男たち。
山岡鉄舟、勝海舟、高橋泥舟の生き様。
小野鉄太郎(鉄舟)は17歳で父を失い、弟たちと共に兄を慕って江戸へとやってきた。
しかし兄夫婦に父の遺産を取られそうになり、家を出る決意をする。
武を極め、一途に強くなりたいと望む鉄太郎に、山岡紀一郎(静山)と勝麟太郎(海舟)は様々なものを見せ、力を合わせ、守りたいものを見つけていく。。
愛しく思うもの、惹かれるもの、とめどなく涌いてくる怒りなど、様々な感情がふんだんに沸き起こり、力溢れる若者たちの様子に、読む方も止まらなかった。
|
|
2016年07月13日 読了
麻布十番で頭のない死体が見つかり、新宿で胴体のない死体、そして次は足と手が片方づつ。。。集めると、ちょうど一人分の体ができる。
奇妙な事件が続き、捜査本部が立ち上がるが、一ヶ月たっても一向に手がかりが見えない。
そんな中、体をつなぎ合わされて生き返った死人であるという人物から警視庁にメールが届く。
第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。
まっすぐなミステリー。錯乱した性格破綻者の独白で始まるため、オチがなく惑わしたまま終わりそうな雰囲気があったが、それはちゃんと真相に迫る謎となっていて、最後の無茶もしっかりあった。
まっとうできっちりとしたミステリー。
|
|
2016年07月06日 読了
出版社で働くことを夢見て必死で頑張った就職活動の結果、やっと引っかかった千石社。
入社2年目で配属された「週刊千石」では、毎日調べ物や張り込み、聞き込みにインタビューと、様々な事件の端っこを受け持つ日々。
そんな中、少しずつ関わった仕事が次第につながり、いつしか連続殺人事件のカギを握ることになる。
緊張の毎日を何とかこなす新人記者の日向子の奮闘。
そこは意地悪な同僚や理不尽な上司がいるわけじゃなく、本当に仕事の大変さを描いている。
色んな人を見て、ひたすら考え、たくさん教えてもらう。
表紙のイメージのまま、駆け回るような展開であっという間に読める。
|
|
2016年07月02日 読了
忍者の派遣をしている三日月村の忍者・コウ。
どんくさい相方の守市と共に任務に就く。
それは、十万石の大名である藤代家の娘・重姫を誘拐してくることだった。
「誘拐見合い」という風習を使い、女好きのバカ息子に嫁をとろうと企む旗本・加納光政。
コウは予定通り藤代家に忍び込むが、絶世の美女と謳われていた姫が実は牛のように太っていたことを知り、途方にくれる。
見た目は牛のようだが、世間を知らぬ心はピュアなまま固まり、食べる意味も知らずただ出されたものをひたすら食べる姫を変えていくコウ。
あちこちの面倒が最後はすべていいところに収まるので気持ちよく終われる。
|
|
2016年06月17日 読了
大手保険会社を辞め、夢だった保育士として私立保育園「みつばち園」で働き始めた主人公の星野。
そこは、問題のある親や子供自身を受け入れている、「問題の多い保育園」だった。
パチンコで稼ぐ母親、ネグレクト、親同士の不倫など、受け入れている子供の家族の問題も多いが、市役所との問題もあり、また保育士個人の問題もある。
園に嫌がらせをしてくるご近所さんの問題から、園の閉鎖に追い込まれそうになったりと最後まで厄介ばかりだが、最後はなんだかあっけなく、これまでの出来事に比べれば苦もなく解決。
山場というには寂しすぎた。
|
|
2016年06月10日 読了
祖母の故郷から、日本橋の酒問屋に連れてこられた一人の子供。
その子は、人の罪を映す「鏡」という力を持っていた。
跡取り息子のあまりの放蕩に業を煮やした当主が連れてきたその子・イオによって、良心の呵責に耐え切れず罪を告白する放蕩息子の央介。
そんな子供と過ごすことになった央介は、江戸で起こる様々な罪人と関わることになるが、やがてイオの力のわけを知ることになり。。
女だけが持ち、その命は子へ受け継がれるために増えも減りもしない不思議な力を持つ女たち。
人が支配しているようなこの地において、その真理は裏返っていくかもしれないという奇妙な恐怖。
どんなに根絶やしにしようとしてもどこかで生きている生命の強さを感じて空恐ろしくなる。
|
|