2009年12月20日 読了
同級生にいじめられ、万引きを強要された。
死ぬことしか思いつかなかった少年が、新しい世界を持つことで今までとは違う心の動きを感じる。
ガンダムの話、プラモデルの話、サバイバルゲームの話。
昔からのガンダムを知っている人ならきっともっとおもしろいんだろうな。
でもそれを別にしても充分楽しめる。
考え方は一つじゃない。違った角度から見てみればいい。
でも違った角度から見るってどうすればいいの?
そんなことを考える方法のひとつが描かれている。
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読書と手芸の記録
2009年12月20日 読了
同級生にいじめられ、万引きを強要された。
死ぬことしか思いつかなかった少年が、新しい世界を持つことで今までとは違う心の動きを感じる。
ガンダムの話、プラモデルの話、サバイバルゲームの話。
昔からのガンダムを知っている人ならきっともっとおもしろいんだろうな。
でもそれを別にしても充分楽しめる。
考え方は一つじゃない。違った角度から見てみればいい。
でも違った角度から見るってどうすればいいの?
そんなことを考える方法のひとつが描かれている。
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2009年12月15日 読了
ブロードウェイの片隅、目立たない小路の先にある博物館。
そこにいる不思議な過去を持つ人たちと、小さなプリンセスフェイの楽しい生活。
この人の作品らしい、やわらかで不思議な物語。
どんなことも子供のイタズラのようにほほえましく、許せてしまう。
小路幸也の作品はいつも、仲間の頼もしさを教えてくれる。
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2009年12月06日 読了
「タイプは違うけど、どこか共通点があるように思う。」
それが同期だろう?
それなりに仲がいいと思っていた同期が懲戒免職になり、行方すら分からなくなった。
刑事としてそつなく定年まで勤めればいいとどこかで思っていたのに、今はなぜか納得いかない。
社会人になると、そんな風に思う時が来るのかもしれない。
私にはもう同期はいなくなってしまったのが、妙に悔しくなった。
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2009年11月26日 読了
ビルの最上階の顧客管理部<特別室>に勤務する主人公。
たったひとりの身内である妹から結婚するという手紙を受け取る。
しかし彼女は突然、携帯も財布も持たず、鍵すら置いて姿を消した。。。
妹とその婚約者を探し、いろんな人に助けられながら掴む真実。
この人の本は設定がとてもおもしろい。
苦しい過去もなぜか柔らかに語られているため、とげとげしい後味がまるでない。
今まで読んだ中では割とあっさりとした感じを受けたが、ここに自分の居場所を持ちたいと思って頑張っている人の背中をじっと見つめているような気分になった。
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2009年11月23日 読了
中高一環の女子校に通う中2の女の子。電車の中で痴漢から助けてくれた上級生に憧れて、ただただ目で追う毎日。
少女向け小説のテーマのような設定。あこがれの上級生の恋人が、「本当は生きていないんじゃないか」という疑問を抱く。
石田衣良氏が選考した作品。彼の作風にも似た、軽やかな語り口。そのため、後に残る余韻は少ない。
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2009年11月22日 読了
1986年に出版された作品の初文庫化。
次期家元の婚約発表の席で起こる事件?事故?
茶道と武士の心を持つ流派の、戦国の時代から続く思いが起こす一つの時代の終わり。
茶道の描写が、堅苦しくなく、しつこくなく、うんざりさせない。お手前を少しも見た事がないという人は少ないだろうから、全く想像できないということはないと思うし。
一旦解決したと思われたが、その時点でまだページは1/3が残っていた。残る疑問をこちらにも確かに抱かせ、推理させる。
脇役も心に残り、爽やかな後味。
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2009年11月08日 読了
横溝正史賞大賞受賞作
ヒトからの進化。新しい生物。
ベトナム難民船から救出された女性が生んだ子供たちの行く末を描く。
テーマに興味をひかれたし、しっかりとした文体のため集中して読める。
でもせっかく興味深い内容で人物もおもしろいのに、専門的な説明のほうに重点を置いている気がした。そのため万人受けはしないのでは?
もう少し人物にも重みがほしかった。
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2009年11月03日 読了
所帯は小さいが、顔の広いオヤジがいるヤクザ。
そのヤクザが学校の運営をする羽目になった。
問題を探し、一つ一つ解決していく。
ありがちなテーマだし簡単にコトは進むけど、その何事もするりとかわすような語り口が面白くて止まらない。
あっという間に読み終えられる。本のボリュームの割には気楽に手に取れる内容。
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2009年10月29日 読了
時は明治。江戸から東京へと名を変えた街で、若者たちが駆ける。
時代は変わっても作者の世界は全く変わらず。
若者と、幼馴染と、小さな問題と。この設定しかないと言っていい。
簡単に読め、あっけらかんとした文章。おもしろいけど、取り立てて注目することもない。
結末が中途半端な部分があったりしてちょっと残念。
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2009年10月15日 読了
会社でこっそり同人誌をコピーする腐女子。そのため出世には興味なし。会社では窓際部署。そこで、昼行燈な同僚達と社史を作成する。
作者の趣味が思いっきり出ているような感じ。
主人公より周りの人物のほうが光っている。そのため周りで何が起こっているのか気になってしょうがない。
それでも主人公の心意気は素直に伝わってきて、素材を詰めすぎた感があるのにさらっと読める。
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