2009年09月23日 読了
心霊現象が絡む事件を捜査する「R特捜班」。持ち込まれる一見普通の事件や事故に絡む霊たちを導き、真実を探る。
短編集。STシリーズにも似た雰囲気だけど、内容が薄くて何も残らない。
せっかく霊能力を持った人たちが警察という特殊な仕事についているんだから、もっと使い道もあったと思う。
あっという間に読めるのでちょっとした待ち時間に手に取るには最適。
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読書と編み物の記録
2009年本文作成
2009年09月23日 読了
心霊現象が絡む事件を捜査する「R特捜班」。持ち込まれる一見普通の事件や事故に絡む霊たちを導き、真実を探る。
短編集。STシリーズにも似た雰囲気だけど、内容が薄くて何も残らない。
せっかく霊能力を持った人たちが警察という特殊な仕事についているんだから、もっと使い道もあったと思う。
あっという間に読めるのでちょっとした待ち時間に手に取るには最適。
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2009年09月21日 読了
第55回日本推理作家協会賞の「十八の夏」を含む短編集。
ミステリーらしいのは最後の物語くらいの、どちらかというと地味な話。
すごく昔の小説を読んでいる感覚になる。
それくらいなんともない出来事を静かに語る。
物足りない。
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2009年09月19日 読了
第52回江戸川乱歩賞受賞作
不可思議な死をとげた兄。事故と結論付けられたその死に納得がいかず、兄の痕跡を辿るために東京へ出る。
同じ頃、予備校で先生をしている鍍金(めっき)のところへやってきた東京大火事の話。
この二つの話が交互に語られ、やがて川の流れのように一つになる。
坂のある土地の位置関係が要になっている話だけに、東京の地理を知らない私にはかなりわかりにくかった。
そのためか、謎解きのあたりになってやっとおもしろくなってきた感じ。
探偵モノという分類になっていることに不満。
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2009年09月17日 読了
江戸の町名主、高橋宗右衛門の息子麻之助と、その幼馴染たちの物語。
町で起こる、奉行所に持ち込むほどでもないもめごとを解決する仕事を手伝い始めた麻之助が、大層『お気楽』な性格からくるひらめきで解決していく。
文も、構成も、全部やっぱり畠中恵。
こちらは「しゃばけ」と違って妖怪は出てこないが、雰囲気は同じなので読みやすい。
新シリーズらしい。
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2009年09月15日 読了
流行りのアラサー、30前後。
そんな娘たち5人の、なんだか散々な恋愛物語。
あけっぴろげすぎて下品な所がまっさきに目立つので、不愉快に思うけれど、だんだんそんなこと言ってられなくなってくる。
あまりにもリアルで、たぶんどんな恋愛もどれかに当てはまるんじゃないかと思えるほど。
救いがないのかと思うような彼女らが、「どことなく挫けない強さを誰かからもらえるから」、みたいな曖昧な励ましで乗り切り、最後には「何も残ってないけど何かやらなきゃ」と思える。
ざくざく読め、不思議と共感もし、根拠のないやる気が出てきた。
おもしろいパワーのある本。
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2009年09月14日 読了
人形浄瑠璃の世界。文楽に賭ける若手大夫の情熱と恋と人間関係。
文楽?仏果?聞いたことあるけどなんだっけ。
といった程度だったけれど、読んでいるうちにしっかり取りこまれてしまった。
どちらかというと主人公より周りの人たちのほうが魅力がある。だから誰からも目が離せない。
「長生きしたい」と思えるほどのめり込める世界があるのはとてもうらやましい。
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2009年09月13日 読了
外資系ファンドに勤める妙子は、地熱発電を研究運営する日本地熱開発の再建を任される。
日本のエネルギー問題として、地熱発電に目を向けた。外国からの圧力、政治的な思惑、現場の仕事。
「国際エネルギー戦争」というサブタイトルの通りである。
スケールの大きいテーマのわりに、あやふやだったり違和感だったりするものがなかったので、すっきりと読み終わることができた。でもボリュームのわりに充実感がない。
節電もエコも、地球のためというよりは、まず自分の節約のためと思っているからか。小さいのは私のほう。
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2009年09月10日 読了
第50回江戸川乱歩賞受賞作。
選評では、「あらゆる点においてあまりにも不注意」だとか「文章に難が多い」だとか、かなりひどい言われようである。
でも「B級ハリウッド映画のような」感覚で力強く読めたし、情景を思い浮かべやすいといった点では充分おもしろかった。
ほとんどが洞窟内の出来事ということで、ちょっとした閉塞感に襲われ息がつまりそうだったけれど。。。
確かに映画をそのまま小説にしたような作品で、疑問が残ったりわかりにくいところもあったけど、それほどひどい評価をされるものだったとは。私はまだ読解力が足りないということなのか。
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2009年09月09日 読了
「ミステリー」と作者は語っている。
落とした時計を探しに迷い込んだ森で出会った自然解説指導者。
秋の早朝の空気のような、キンと音のするくらい静かな物語。
探偵モノなんだろうけど、加害者がいるわけじゃなく、本当に時計を気にしないでいられる物語だった。
「銀の犬」ほどの余韻はないけれど、幸せな未来を確信できると思わせてくれる。
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2009年09月08日 読了
映画のノベライズ。
富士が噴火し、そこに封じられていた妖怪たちが一斉に溢れ出た。それを狩り、もとの平安な地上へと戻すべく、一人の少女が立ち上がる。
この世でただ一つ、妖怪を切れる刀を持ち、河童の子を弟として育てた少女、「さくや」。
映画は知らなかった。なんとなく「木花開耶姫命」という神の話を読みたいと思って手に取った本。
普通に妖怪退治の話だけど、サクサク読め、豪快な娘と手の内を明かさない頼もしい助っ人たちという王道なストーリーはそれなりに楽しめた。
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