ファウンテンブルーの魔人たち


 5年前、新宿に巨大な隕石が墜落し、一帯は壊滅状態に陥った。
そこへ再開発してできたのがブルータワーで、その一室に小説家の前沢倫文は恋人の英理と住んでいた。
ある日、アメリカ、ロシア、中国のロケット開発に関係していた人物が突然死する。そして現場では「白い幽霊」が目撃されていた。
特殊な癖を持っている前沢は、マンション内を偵察し始める。

 近未来の巨大タワーを舞台に、前沢や英理、そしてAIロボットのマサシゲが、新宿へ落ちた隕石の謎と、タワーの地下深くで進められているある計画を探る。
主人公の頭の中を、考えていることをつらつらとそのまま垂れ流しているようで長い。それでも淡々と描かれていて感情的になることがないので割とすらすらと読めた。
ただ隕石をめぐる各国の政治的な陰謀が暴かれるのかと思いきや、もっといろんな人の目論見が集まっていて、最終的にはなんとなく解決へ向かっているようなというあたりで終わっていた。
結局は事件というより人間の進化の選択肢を見せたもので、こんなこともあるかもねという想像が膨らんでいき、最初の疑問はもうどうでもよくなったかのよう。

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