夏雷


2012年10月14日 読了
 夢だった職業をあきらめ、趣味の山も遠ざけ、ついた仕事も追い出されたあげく、今は「便利屋」をしている倉持。
 もうすぐ梅雨と言う頃、倉持の所に「八月までに、北アルプスに登れるように、私を鍛えて欲しい」という依頼が持ち込まれる。

 強引で奇妙な依頼に押され、トレーニングを始める倉持。
だが、依頼人は山を楽しもうとしない。
必死に登りきることだけを目的としている依頼人を探っていくうち、悲しい過去が分かってくる。

 山岳ネタの新作。
でも今度のミステリーは面白かった。
最後は主人公にかかわったほとんどの人を絡めていて強引だったが、それでも退屈せずに一気に読んだ。

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