小説探偵 GEDO


2010年07月19日 読了
 しがない広告屋の三神外道。通商ゲド。
彼は眠ることによって小説の世界に侵入できる。
現実世界の人物じゃないヒトが彼に依頼したのは。。。

 『飲んだくれで虚無と放蕩でガサガサに荒れた心の中に埋めがたい不全感を抱えた人物』と作者が言うとおり、ゲドはおよそ徳には縁のない人物。ストーリーに影響を及ぼさないことならなにをしてもいいために大暴れする。

 濃いキャラたちが多いためゲドの個性はちょっと埋もれがちだが、彼もまたなにやらアチラの世界に因縁があるようで。

 その辺りは思わせぶりなシーンで終わっていて、様々な小説のように作者でないとわからないわざといろんな想像ができる終わり方にしているのかと思ったら、いずれキチンと終わらせてくれるらしい。
 雑で乱暴な文章ではあるけれど、興味は充分そそられる。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

小説探偵Gedo (ハヤカワSFシリ-ズ) [ 桐生祐狩 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2019/11/8時点)

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。