2019年09月27日 読了
かつて公儀の隠密であり、凄腕で有望と畏れられていた十蔵は、故合って寺子屋の師匠をしていた。ところが、藩の派閥争いに巻き込まれた加賀藩士の娘・千織を助けるために忍びの技を使ってしまう。
隠していた過去にいやおうなく連れ戻されるという筋書きはありふれているけど、寺子屋の子供たちのやんちゃぶりや、かつての仲間や頭である兄との関わりが、微笑ましく、勇ましく、頼もしい。
身を案じて離縁した妻も一風変わっていて、個性が強い面々ばかり。
楽しくて最後まで目が離せない。
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読書と編み物の記録