アドニスの帰還


2012年06月14日 読了
 たくさんのブラジル人が住み、仕事をして金を貯め、やがて帰っていく地、大浜市・聖市街。
 そこで働く日系三世のエリザは、忘れられない過去の虐殺でただ一人、生き残った子供だった。

 生き残りがいるとバレたら殺される。
虐殺を行った男を探し出したいという気持ちと、よみがえる恐怖の感情とが入り混じるが、探すことをやめられない。

 エリザの性格と気持ちがぶれ過ぎて、感情移入もできないし進め方も変。
 つじつま合わせのために不自然な理屈が多くなってきて、あきれるほどつまらない。

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