カラスの親指


2018年03月12日 読了
 詐欺を生業としている男が、自分をどん底に突き落とした者たちを壮大なペテンにかける。
中年男二人で組んで詐欺を働いていたら、ある時そこに少女が加わる。
いつの間にか5人と1匹になってしまった同居人は、自分たちの今後をかけて最後のペテンを仕掛けようとして。

 暗い話で始まったため、なんだか憂鬱な気分で読み始めたら、同居人が増えるに従い明るくなる。
主人公が悪者になり切れない言動で同情を誘うし、同居人はポンコツに見えてしょうがないし、どんな結末になるのかハラハラした。
そして思いもつかないラストとなるが、ちょっと都合が良くいきすぎじゃないかと思うようなことも、想像できていなかったせいでなるほどという思うの方が強く残ったために良い読後感となった。

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