密告はうたう


2018年09月05日 読了
 警視庁人事一課監察係の佐良は、かつて一緒に捜査を行っていた皆口の監察を任された。
行動確認のため尾行を続ける日々に、皆口の婚約者が死んだ事件とのかかわりを見つける佐良。

 監察としての任務の裏に、同僚が死んだ事件がまだ解決していないという因縁がつながり、捜査に力が入る佐良。
しかし、緊張感が増し関係者が増え、事が明らかになっていく割に、それをもたらした原因がいまいち重要なイメージがない。
不幸な結果になる者が多い事件なのに、その根本が曖昧では、空回りして勝手に深刻がって走り回っているようにしか見えなかった。

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