2017年05月17日 読了
第八回角川春樹小説賞受賞作。
明治初期。異人さんがたくさん行き交う横浜で、海産物問屋の四女・すずは車引きの幼馴染・才蔵や、カメラマンのモーリスさん達と賑やかな毎日を過ごしていた。
ある日、一番の親友である喜代から手紙を預かったすずは、ひったくりに荷物を盗られて困っていたところを清国人の劉に助けられる。
明治の華やかな街並みや異人の麗しさの中に、昔から続く悪癖と新しい毒が入り乱れる。
すずの軽い足取りのような語り口もあるのに、所々くどく重い言い回しが混じり、印象が一貫しないので読みにくいが、序章を改めて読み直しては想像を膨らます。
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