泥棒は哲学で解決する


 世界に5枚しかないという貴重なコインを盗みに入った家には、すでに天窓から忍び込んだ泥棒たちによってめちゃくちゃに荒らされていた。
しかしバーニィが欲しかったコインはまだ残されており、バーニィは先客の犯行に見せかけられるとして楽な仕事をしたはずだった。
ところが、翌朝その家では住人の妻が死体で発見される。
そしてなぜかバーニィが殺人犯とされてしまうのだった。

 やっぱり仕事をした家で見つかる死体。
そしてさらに、コインや切手を扱っていた故買屋のなじみまで殺されてしまう。
バーニィが自らの無実を証明するために奮起するという流れも同じだが、これまでの登場人物も相棒になったり友人になったりと不思議で楽しい関係が起こる。
犯人を追い詰める探偵としても頼もしく、でも泥棒という特性もちゃんと生かした解決で変わっていて面白い。

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