2015年08月24日 読了
日嗣の御子の后選びが行われている最中、当の若宮は何をしていたのか。
北家の領内、垂氷郷の郷長の次男・雪哉は、新年のあいさつに北家本家へ行った際、もめ事を起こす。そのせいでなぜか若宮の側近として1年務めることを命じられた。
掟破りな若宮の側近になりたい貴族の息子はたくさんいたのに、長続きしないからと言って放り込まれた雪哉。
若宮に付き従ううち、彼を慕う気持ちと嫌悪する気持ちが同時に湧き、混乱する。
ひたすら美しいものにあふれる前作と違い、今度は厳しさがメイン。
雪哉は、政治に身を置く者の考えを理解できるのか。
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