2015年08月26日 読了
〈仙人蓋〉と言われる危険な薬が出回っていると聞き、調査を始める若宮。
その手伝いに駆り出された北家郷長のぼんくら次男坊・雪哉は、最果ての地で恐ろしいものを見る。
妻を決めてその地位も確かなものになった若宮だが、その身は相変わらず危険に近く、また自ら危険に向かって行く若宮にはらはらする周囲。
今回は山内の存続の危機に、立場の違う者たちが協力する話だが、ここで八咫烏ではない本物の『人間』の存在が見えてきてしまった。
人ではない者たちの話が急に現実と接してきたために、そこでこの世界観に浸れずに覚めてしまう。
雪哉の行く末と断ち切れない若宮との縁は気になるが、くっきりと区別してきた世界との関わりはない方が良いと思う。
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