ハットン荘には、開かずの部屋があった。
そこは100年ほど前、部屋にこもって執筆活動をしていた青年が怪死し、その死因は不明、さらに暖炉の前の絨毯が水でぐっしょりと濡れていたという。
それ以来、開かずの魔となっていた部屋を、現在の当主が書斎に改装した。
すると直後から、屋敷には不可思議な事が次々と起こるようになる。
屋敷に関係する人物の目線で物語は始まり、ツイスト博士とハースト警部が登場するのはだいぶん後。
それでもそこまでに起こる不思議な事件は充分恐ろしく、屋敷の住人が一人もいなくなるのではないかという勢いで、次々と人が死ぬ。
予想を立てることもできないまま目が離せないので不安がずっと続くが、ツイスト博士は最後にあっさり解明してしまった。
半分くらいが屋敷の住人目線で進むため、ツイスト博士のことを忘れそうになる。
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