逢魔が刻 腕貫探偵リブート


 公務員探偵「腕貫さん」を慕う女子大生・住吉ユリエたちに、友人の一人が相談を持ち掛ける。
20年ほど前に起こった身内の事件を、ミステリーとして小説にしてみたい、と。
仲間たちはその内容に一つ一つ意見を述べ始める。

 これは腕貫探偵の周辺で起こった出来事であり、腕貫さんはほとんど関係なかった。
しかも、持ち込まれた相談に対して意見はたくさん出るが、それを結局どうしたということではなく、ただ個人の推理を披露しただけなので、どうとでもとれて、読み手の推理もいくらでも加えられる。
そんな感じの、ちょっと曖昧なまま終わらせる短編集だったせいか、読み応えとしてはいまいちだった。

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