2018年05月31日 読了
第158回直木賞受賞
岩手県花巻に生まれた宮沢賢治。裕福な家に生まれたが、家業を嫌い、東京と実家を行き来しながら曖昧な夢を追った青年時代。
そして、やっと自分の道を見つけ、それに没頭する日々。
若くして逝った文豪の生き様を賢治の父の目線で見る。
常に親の金を当てにする賢治が、幼く見える。
明治の時代の父が、まだ小さい賢治の病気につきっきりで看病したという話が妙に印書に残っていたせいか。
父を主人公にしたおかげで、賢治を英雄の様な扱いにはせず、迷いの多い一人の若者として見れた。
思いのほか楽しい時間だった。
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