長崎の油商・大浦屋の主の大浦慶。
黒船来航で日本中が大騒ぎの中、茶葉交易に乗り出した。
無謀と言われたその商いを軌道に乗せ、大浦屋も繁盛するが、やがて外交問題にもなりかねない詐欺にかかり、今でいう3億円ほどの借金を負う。
それでも逃げ出さず、今を辛抱のし時だと踏ん張るお慶。
そのお慶が商いで出会い、友情をはぐくみ、信をおき、ともに目指したものを描く。
実在したお慶の、大きな浮き沈み。商人とはこれほどまでの大事をやってのけるのかと慄く。
方言や商売のことが難しくてなかなか進まなかったが、歴史上有名な人達の話よりはよっぽど興味を引いた。
|