死刑囚・梶山智樹。
彼が殺人を犯した訳、彼に友情を感じる看守、ハト行為と言われる不正をして梶山にメモを届けた刑務官、娘がいると知り、一目会いたいと脱獄を計画する梶山。
一人の死刑囚を中心に、拘置所内で起こる様々な人間模様。
全体的に暗く、平坦な語り口調で進み、時に数年を飛び越して、梶山が逮捕されてからを描く。
判決を言い渡した裁判官や、家族にも視点を向けて、梶山からだんだん広がっていくため梶山の人となりは少しづつ見えてくる。
それでも事件を起こした理由は語られず、タイトルの「女たち」と限定されていることにも疑問が沸いた。
そして、最後に明かされる関係者たちのつながりがちょっとわざとらしく感じた。
リンク