老舗おもちゃメーカーのお客様相談室で日々電話対応をしているの佐伯。
ある日、2億円に相当する金貨を1週間以内に用意しないと針を仕込んだぬいぐるみをばらまくという脅迫状が届く。
警察へ届けるよう進言するが、上層部は隠蔽を測る。
犯人を突き止めようと過去のクレームを洗い出し、一人の人物に目を止める。
それは、3年前に起こった、自社製品のカイロが爆発して幼い女の子が火傷を負った事件だった。
そしてなぜか、犯人への金貨の受け渡しを佐伯がすることになってしまう。
企業への脅迫という、大掛かりな事件。
ユーザーに寄り添おうとしない上司にいいくるめられ、正直でいたい佐伯は苦しむ。
上手くいくはずもない犯行だが、思いもよらない犯人と、計画の告白が妙にしんみりとする。
ただタイトルはなんだかしっくりこなかった。
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