ロンド・カプリチオーソ


2009年08月09日 読了
 「しばらくのあいだ、新宿西口には近寄らないで」。。。

 バーでピアノを弾いている主人公、タクトは、不思議な力を持つ彼女に忠告された危険をあえて呼び込んだ。

 サントリーミステリー大賞受賞作『セカンド・サイト』の主人公がまた走り回る。
 前作ではキャバクラのボーイだったから、始めは主人公が同じ人物だと気づかなかった。でも相変わらずの行動力、そして触れたものの未来の「ビジョン」を感じる彼女、花梨。
 
 今回もアブナイ人たちを相手に大立ち回り。
前回同様の行動力と、特別な存在である彼女に少し困惑している様が生々しくていい。
 そしてなにより存在感のある友人アキラの力添えも大きかった。
 個人的にはアキラが一番魅力的。躍動感のあるストーリーになっているのは彼の存在のおかげだと思う。
 
 彼女の存在がちょっと曖昧で無意味に思えてしまったことと、最後がなんだか尻切れトンボではあったけれど、それは次回を待てということか?
 
 待ってやろうじゃないの。

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