2009年09月05日 読了
ケルトの民族に受け継がれてきた民話・伝説を題材とし、妖精や妖魔、人の魂を美しく書きあげてある。
伝説の祓い楽人・オシアンと、その連れのブラン。二人が旅の先々で救う魂の物語。
声を失った楽人であるオシアンの穏やかさに包まれた、幻想的な世界が素敵。
まるで、美しい音楽を本当に聞いた後のような余韻が残り、静かで満ち足りた気分で終われる。
途中から登場する同業者のような商売敵のような二人連れも、彼らだけで十分物語が出来そうなほど魅力的。
続編が出そうな雰囲気なので、とても楽しみ。
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